汗疱について
本日は汗に関係する病気「汗疱(かんぽう)」についてご紹介致します。
🌸症状
1mmから数mm大の小さい水ぶくれが、手のひらや足の裏に多発します。
痒みや痛みをともなうことがあります。
汗のかきやすい春~夏に悪化し、秋になると軽快します。
🌸原因
夏季に多く発症するため、発汗との関連があると言われていますが、原因不明のことが多いです。
金属アレルギーやアトピー性皮膚炎などが関係があるとも言われています。
歯科金属や食物に含まれる金属が吸収され、汗に少量排出され症状を引き起こすこともあります。
🌸検査・診断
手足の症状を診察し、水虫や掌蹠膿疱症・手足口病などとの鑑別が必要になります。
必要な場合は真菌検査を行います。
🌸治療
症状が軽い場合、2~3週間程度で吸収され、自然に改善することもあります。
かゆみや炎症症状がある場合、水ぶくれが大きい場合などは炎症を抑えるお薬、
表面の角質を柔らかくし、汗の排出を促す尿素の入った軟膏や保湿剤を外用します。
気になる症状がございましたら、お早めにご受診ください🎐
2018/08/20日焼け後のお手入れ方法
連日暑い日が続いておりますね🌞
前回は紫外線についてご紹介致しました。
しっかり対策をしていても、長時間外出をしたり、野外スポーツ等でうっかり日焼けをしてしまう事はありますよね。
しかし日焼けをした後は、早めのスキンケアで症状の悪化を防ぐことが出来ます!
そこで今回は、日焼け後のお手入れ方法についてご紹介致します。
①患部を冷やす
日焼けはヤケドの一種であり、紫外線によってダメージを受けた部分は発熱や火照りといった炎症を起こしています。
日焼け直後は、凍らせた保冷剤をタオルやハンカチで包み、患部をおさえて冷やしましょう。
※直接保冷剤をあててしまうと凍傷を引き起こし、症状を悪化させる可能性もあるためご注意下さい!
②保湿をする
日焼けした肌は水分が奪われ乾燥している状態です。
火照りが落ち着いたら、化粧水などでしっかりと保湿をしましょう。
③水分補給と十分な睡眠をとる
肌だけでなく体内の水分が不足しているため、内側から水分を補給することで体の水分量が上がり、肌の保湿にも役立ちます。
肌だけでなく身体全体がデリケートな状態といえるため、十分な睡眠をとり身体を休ませてあげましょう。
🌟赤みや痛みが続いたり、水ぶくれになった場合は早めに皮膚科を受診しましょう!
2018/08/06
夏の紫外線
夏休みシーズンに入り、海や山へお出かけされる方も多いと思いますが、
みなさん紫外線対策はどうされていますか?🍧
今回は、紫外線による肌へのダメージついてご紹介します。
紫外線を浴びることにより、肌にシミやシワ、たるみといった老化現象が生じますが、
これを「光老化」といいます。
肌の老化は、加齢よりも「光老化」による要因のほうが大きく、紫外線対策は肌の老化防止において必須です。
紫外線には2つの種類があります。
🌞UVB派
肌表面にダメージを与え肌が赤くなる炎症(日焼け)、シミ、皮膚ガンなどの原因となります。
SPFの数値の高いものほどUVB波をカットします。
🌞UVA派
肌表面のバリア機能を通り抜けて真皮に達するため、肌の弾力低下やシワなどの肌の老化を引き起こす原因となります。
波長が長くガラスや窓などを通過しやすいため、屋内でも浴びる可能性があります。
PAの数値が高いものほどUVA波をカットします。
🌟当院では、紫外線によって増えるメラニンの生成を抑え、シミ予防等に効果がある高濃度ビタミンCローションや、敏感肌の方もご使用できる日焼け止めクリームを販売しております。
ご興味のある方はスタッフまでお申し付けください♫
サンプルのご用意がございますよ(*^-^*)
今からしっかりと紫外線対策をし、上手に夏を乗り切りましょう🌊
次回は日焼け後のスキンケアについてご紹介致します!
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2018/07/30毛孔性苔癬について
今回は、二の腕のブツブツ「毛孔性苔癬」についてご紹介致します。
☆毛孔性苔癬とは
二の腕や背中等にブツブツとした発疹ができる病気です。
痛みや痒みは殆どなく、他人に感染する事はありません。
10代~20代の方が発症しやすく、30代以降(個人差があります)には自然と消える場合もあります。
☆原因
毛穴の中の毛根を包む組織の角質が、肌の乾燥やターンオーバーの乱れによって毛穴に溜まる事で症状が現れます。
☆発症しやすい方
・ご家族からの遺伝
・肥満体型の方
・乾燥肌の方
☆治療法
角質を柔らかくして除去するサリチル酸ワセリン等の塗り薬や、乾燥を防ぐ保湿剤を使用して症状を緩和します。
※当院ではサリチル酸マクロゴールピーリング(自費診療)も行っています。
☆気を付けたい事
・ブツブツを潰さない様にしましょう。
・固いタオルやカミソリ等で強い刺激を与えないようにしましょう。
※色素沈着の原因になる可能性があります!
🌊夏は露出が増える事で一段と二の腕のブツブツが気になる季節ですが、お一人で悩まずにお気軽にご相談下さい♪
2018/07/23
水ぼうそうについて
本日は「みずぼうそう」についてご説明します。
🌺みずぼうそうとは?
水痘(すいとう)といわれ、水痘・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスの感染による感染症です。
空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度です。
主に子供が感染する病気で9歳以下に多くみられ、ワクチン接種により感染しても軽症で済むことがほとんどです。
しかし他の病気で免疫機能が低下している場合、症状が悪化することがあるため注意が必要です。
また、大人になってから感染すると重症化するリスクが高いと言われています。
🌺症状
全身に小さな赤い発疹や水疱(みずぶくれ)が現れ、強いかゆみや発熱がみられます。
最初に赤くて小さな発疹が、体の中心あたりに複数現れます。
それから半日くらいの間に頭、顔、腕、足などの全身に広がります。
また口の中や、まれに瞼と目の結膜に現れることもあります。
🌺治療
原因となるウィルスの増殖を抑える治療と、発熱・かゆみなどの症状をやわらげる治療があります。
患者様によって様々な症状が現れるため、医師の判断のもとに症状に合わせた治療を行っていきます。
🌟すべての発疹がカサブタになるまでは出席停止となります。
登園・登校時に、治癒証明書等の提出が必要になる場合が多いので、保育園や学校等に確認しましょう!
タコと魚の目の違い
今回は魚の目とタコについてご紹介します!
どちらも皮膚が硬くなった状態の疾患ですが、症状には違いがあります。
🐠魚の目(鶏眼)
皮膚の角質層が硬くなった膨らみの中央に、さらに硬い芯を持ちます。
この芯は、皮膚内部に向かってV字形に入り込むため、軽く触れたり歩くと強い痛みが生じることがあります。
また、ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)との見分けがつきにくいのも特徴です。
放置していたらどんどん増えてしまった、というケースも多いため注意が必要です。
🐙タコ(胼胝)
魚の目と同様に皮膚が硬くなりますが、患部が黄色味を帯びて盛り上がった状態になり、芯はなく痛みも伴いません。
靴と擦れやすい親指や小指、体重のかかる足の裏などに多くみられますが、「ペンだこ」や「座りダコ」など体のさまざまな場所にできます。
〇原因
足の変形や合わない靴、歩き方の癖によって、特定の場所に圧迫や摩擦を受けるのが主な原因です。
〇治療法
角質を柔らかくする塗り薬の処方や、特殊な器具を用いて芯や角質を除去します。
芯は見た目以上に深く入り込んでいます。
そのため、市販のスピール膏を使用したり、自身でカッターや爪切りを使って取り除くのは非常に難しいです。
また削り過ぎると、正常な皮膚を傷つけ細菌感染を引き起こすこともあります。
🌟市販薬を使用したり自宅で処置は行わずに、まずは患部の状態を確認致しますのでお早めにご受診ください♫
2018/07/09蜂刺されについて
今回は、「蜂刺され」についてご紹介致します。
☆症状
蜂に刺された時の症状は、初めての時と2回目の時とで変わります。
・初めての場合
刺された直後に痛みと腫れが生じ、1日程度で症状は治まります。
・2回目の場合
痛みと共に蜂の毒に対するアレルギー反応も加わり、蕁麻疹が現れたり強い発赤等が生じたりします。
※症状の現れ方には個人差がありますが、アナフィラキシーショックによる呼吸困難や意識障害等で、命に係わる危険性もあるので注意が必要です。
☆治療法
・針が残っている場合は取り除き、患部を冷水で流し毒を抽出します。
その後、症状に合わせて内服やステロイド外用を塗布します。
・アナフィラキシーショックが起こる可能性のある方は、自己注射薬(エピペン)を使用した対処法もあります。
※自己注射薬の処方は専門の医師による診断が必要です。
☆刺されない為には
・肌の露出は極力避けましょう。
・黒いものの着用や使用は避けましょう。
・蜂や蜂の巣を発見したら、近づかないように注意しましょう。
・香水等の匂いに寄ってくることがあるので野外での使用は控えましょう
万が一蜂に刺されてしまった場合は、すぐにお近くの医療機関に受診されることをおすすめ致します!
クラゲ刺傷について
6月が終わりに近づき、暑い夏が始まろうとしていますね🎐
本日はクラゲ刺傷(ししょう)についてご説明します。
🌸原因
クラゲの触手には毒針を撃ち出す刺胞があり、小動物を捕食したり身を守るために使用しています。
人がその触手に触れると、触れた部位に発赤や腫れ、痛みが生じます。
刺された後は3〜4分で毒が広がるため、その前に早急な対策を取らなければなりません。
🌸主な症状
・ヒリヒリした痛みを感じ、局所に線状の発赤やむくみが生じます。
・水疱や潰瘍になることもあります。
・刺されたクラゲの種類によっては、全身症状(脱力感・気分不良・意識障害)が出ることもあります。
症状が改善したように思われても、数週間後に皮膚症状が再燃することがあります(アレルギー反応の一種)。
🌸応急処置
・手袋をしたり、タオルなどを使ってクラゲの触手を取り除きましょう。
・氷や水で十分に冷やしましょう。
その後医療機関を受診し、適切な処置を受けましょう!🏥
とびひ②治療法、気をつけること
とびひについて第2弾の今回は、とびひの治療法、日常生活で気を付けたいことについてご説明します。
🌸どんな治療をするの?
とびひには、原因となる細菌を退治する治療を行います。
とびひの多くが水疱性膿痂疹です。
このタイプのとびひの場合、抗菌薬の軟膏と内服薬を併用するのが一般的です。
掻き壊しにより症状が悪くなることも多いため、かゆみが強い場合、かゆみを抑える治療も行います。
🌸日常生活で気を付けること
✿患部を掻いたり、いじったりしない
とびひは、患部を触った手を介して症状が広がります。
患部を触らないようにガーゼなどで保護することが重要です。
✿皮膚を清潔に保つ
患部はこすらず、石鹸をよく泡立て、シャワーでよく洗い流しましょう。
✿タオルや衣類は共有しない
タオルや衣類を介してうつることもあります。その都度交換、お洗濯しましょう。
とびひは、ひどくならないうちに治療を始めると、より早く治すことができます。
気になる症状があれば、早めに受診しましょう♪
とびひについて①とびひとは?
半袖になる機会が多くなり、虫刺されでご来院される患者様が増えてきました🐛
そこで本日から2回にわたって、とびひについてご紹介していきます!
〇とびひ(伝染性膿痂疹)とは??
あせも・虫刺されを引っ掻いたり、転んでできた傷に細菌が入り感染を起こすことで発症します。
とびひは人にうつる病気で、二種類に分けることができます。
・水疱性膿痂疹
皮膚の表面や鼻の中にいる常在菌(黄色ブドウ球菌)が主な原因で、水ぶくれや痒みを伴います。
目・鼻・口のまわりから症状が出始めることが多く、患部を触った手で他の体の部分を触ると症状があちこちに広がってしまいます。
お子様に多くみられる症状です。
・痂皮性膿痂疹
鼻の中や喉にいる常在菌(化膿レンサ球菌)が主な原因で、皮膚の一部に膿をもった水ぶくれができ、厚いかさぶたになります。
炎症が強くリンパ節が腫れたり、発熱や喉の痛みを伴うこともあります。
大人でも免疫力が低下していると感染してしまうことがあります。
気になる症状がある方はお早めにご受診ください。
次回はとびひの治療法や、日常生活で気を付けるポイントをご紹介致します🐜
2018/06/11