冬にも紫外線対策を!
みなさん、冬も紫外線対策をしていますか?
冬は紫外線の量が少なくなる季節ですが、夏に比べて日焼け対策の意識が下がってしまったり、乾燥による皮膚のバリア機能の低下などで、夏よりも紫外線のダメージを受けやすくなっていることがあります。
紫外線にはふたつの種類があります。
☆UVB派
肌表面にダメージを与え肌が赤くなる炎症(日焼け)、シミ、皮膚がんなどの原因となります。
☆UVA派
肌表面のバリア機能を通り抜けて真皮に達するため、肌の弾力低下やシワなど、肌の老化を引き起こす原因となります。
UVA波の照射量が一番多いのは5月ですが、12月でも5月の半分程度の照射量といわれております。
波長が長くガラスや窓などを通過しやすいため、屋内でも浴びてしまう可能性があります。
そのため、季節関係なく紫外線対策は必要です!
そこで冬の紫外線対策のポイントをお伝えします!
☆毎日の保湿ケアを!
冬は肌が乾燥しやすい季節です。肌が乾燥すると、バリア機能が低下して紫外線のダメージを受けやすくなります。毎日の保湿ケアをしっかりと行いましょう。
☆露出する部分には日焼け止めを!
冬でも顔や腕には日焼け止めを塗るようにしましょう。夏に比べて紫外線量自体は少なくなるので、日常生活においてはそれほど強力なものを使用する必要はありません。
☆アウトドア時は真夏同様の対策を!
雪が積もった場所では、日差しだけでなく、反射による紫外線が多くなります。ウインタースポーツなどを楽しむ場合は、夏と同様にSPF値やPA値が高い日焼け止めを使用しましょう。
当院でも、敏感肌の方も使用できる日焼け止めクリームのサンプル等もご用意しております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいね!
2017/12/18しもやけについて
しもやけは、手足の指や鼻、耳たぶなどが赤く腫れ、かゆみなどの症状があらわれる皮膚疾患です。医学的には、凍瘡(とうそう)と呼ばれます。特に、子供や女性に多く見られ、気温が冷え込む12~3月にかけて症状があらわれやすいのが特徴です。
手足の冷えなどによって末端の血管がうまく拡張・収縮できなくなり、血行が悪くなることにより発症します。しもやけを改善するには、手足の血行をうながすことが大切です。
【しもやけの主な症状】
・手足が全体に赤く腫れる。
・手足の指、手のひら、足の裏に赤い発疹ができる。
・手足の指が赤黒くなっている。
・かゆみがあり、暖めるとかゆみが増す。
【しもやけの予防】
🌸体を冷やさないように気を付けよう!
冬に外出する際は、厚着をして寒くない状態にすることはもちろんですが、手と足と耳も冷えないようにしっかりと意識しましょう。
🌟冷え対策!
・手袋や帽子などの防寒具を装着して手、耳が冷えないようにする。
・足に合わない靴を履かない。靴が濡れてしまった場合は別の靴を履くようにする。
・汗をかいてしまった場合は、しっかりタオルでふき取るようにする。
・家の中でも注意!風呂上りは湯冷めをしないよう暖かい服装をする。
さまざまな肌トラブルと同じく、しもやけもこまめな対策が重要です。冬の寒さそのものをやわらげることはできませんが、日々の対策で、つらい肌トラブルを予防・改善しましょう。
2017/12/15蕁麻疹(じんましん)について
12月に入り、本格的に肌寒い季節となりました。
年末年始に向けて疲れがたまってくるこの時期、蕁麻疹(じんましん)の患者様が増えてきています。
蕁麻疹とは、皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。
大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じを伴うこともあります。
個々の皮疹(ブツブツや赤み)は通常数十分~数時間以内に消失しますが、中には半日から1日くらいまで続くものもあります。
【じんましんの治療】
・症状を抑えるために、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服します。
・症状が強く出ている場合には注射を行うこともあります。
【日常生活で気をつけること】
・汗をかくような運動や熱いお風呂に入ると症状が悪化するので控えましょう。
・アルコールは血流を良くし、症状を悪化させる可能性があるのでお酒は控えるようにしましょう。
・疲労、ストレスにより蕁麻疹が誘発されるので、疲労、ストレスをためない様に十分な睡眠をとり、規則正しい生活を心がけましょう。
蕁麻疹の治療は、痒みを我慢すると悪化することもあります。
気になる症状があれば、早めの受診を心がけましょう。
来院された際には症状が消えていることが多いため、症状が出た時の写真を携帯電話等で写真を撮って来院していただくと診察がスムーズです。
2017/12/11
ニキビについて⑤【日常生活で気をつけること】
今回は、ニキビを防ぐために日常生活で気をつけた方が良いことをご案内します。
〇洗顔について
皮脂を落とそうとして1日に何回も洗顔したり、長時間洗顔料等でこするのは避けましょう。洗いすぎは皮脂の分泌を増加させ、ニキビの悪化の原因となるため洗顔は1日2回が基本です。石鹸や洗顔フォームをしっかり泡立てて、優しく洗ってください。泡のすすぎ残しはニキビの原因となります。ぬるま湯でしっかりすすいでください。あぶら性の方は脂性肌用の石鹸を使用すると、過剰な皮脂が取れて良いです。
〇食事について
偏った食事は皮脂の分泌を促したり、肌が欲しがるビタミンを不足させたりします。極端に食事を制限するなどの偏った食生活を避け、栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。
ニキビ対策に有効なビタミンであるビタミンB群を積極的に摂れるように工夫しましょう。
ビタミンB群はお肌の為に特に必要なビタミンで、美肌の為のビタミンと言われていますが、ニキビを予防するためには、その中でも特にビタミンB2とビタミンB6がニキビには効果的です。レバー、肉類、乳製品、卵、緑黄色野菜などに多く含まれています。
〇髪型・服装について
ニキビに髪や肌が触れると、刺激になり、悪化の原因となります。自宅ではヘアバンドなどを使って、ニキビのある部分に髪の毛が触れないようにし、服装もできるだけ顔に触れないものを心掛けましょう。
〇睡眠・ストレスについて
睡眠不足は体調不良の原因となり、ニキビの悪化につながりますので、十分な睡眠をとりましょう。
ストレスは皮脂の分泌を高めます。ストレスや疲れをためないように、趣味や適度な運動、自分なりのリラックス法でストレスの少ない生活を送りましょう。
ニキビの連載も本日で最終回となります。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
お肌についてお悩みがあれば、お気軽にご相談下さい!
ニキビについて④【治療について】
にきびは多くの方が経験する身近な皮膚の病気です。正しい知識と適切な処置で、にきびは治療することができます。
にきびはたった一つできても患者さんにとっては 悩みの種となってしまいますよね。患者さんのみならず、周りの方々も「にきび」を十分に理解して、その正しい治療法を知りましょう。
当院で行っているニキビ治療は、外用治療・内服治療(漢方含む)・面皰(めんぽう)圧出・ピーリング石鹸・サリチル酸ピーリングなどがあります。今回はそれぞれの治療について詳しく説明していきます。
【外用薬】外用薬には作用が異なる様々な種類のお薬があります。
・アダパレン(ディフェリン)→毛穴のつまりを取り除き、面皰から膿胞までの治療に効果を発揮します。
・過酸化ベンゾイル(デュアック・ベピオ)→耐性菌への対策に有用で、アクネ菌を殺菌し毛穴のつまりを改善します。
・クリンダマイシン(ダラシン)→殺菌・抗炎症作用があり、細菌の増殖を抑えます。
・ナジフロキサシン(アクアチム)→細菌の増殖を阻止し、患部に殺菌的に作用します。
【内服薬】炎症の程度に応じて、抗菌薬を処方します。またビタミン剤や漢方薬などの処方も行っております。
【面ぽう圧出】ニキビの中につまっている膿や皮脂、古い角質、産毛などを出す治療を「面ぽう圧出(めんぽうあっしゅつ)」と言います。基本的には、どのようなタイプのニキビにも適した治療方法ですが、炎症が起こる前の白ニキビの段階で処理をすると、炎症を防ぐことができます。
【ピーリング石鹸】スキンピールバーというピーリング石鹸を症状合わせてご案内しています。
【サリチル酸ピーリング】当院ではケミカルピーリングの1つとして「サリチル酸マクロゴールピーリング」を導入しております。ベビーピールともいわれ、痛みや赤みが従来のピーリング剤の中では最も刺激が少なく、それでいてコラーゲンの達成も助けてくれる新しいピーリングです。
ニキビの症状は1人1人違います。そのためニキビの治療も1人1人違います。
当院では患者さんに合わせてオーダーメイドの治療を行っております。一緒に自分にあった治療を探していきましょう。
2017/11/24
ニキビについて③【ニキビの種類】
今回は、ニキビの種類についてご説明します!
ニキビにはたくさんの種類が存在し、進行度によって白→黒→赤→黄と患部の色を変化させます。
1.白ニキビ(面皰)
毛穴に皮脂や汚れ、角質などの老廃物が毛穴に詰まった状態です。一般的にコメドと呼ばれ、見た目は赤みのない小さな盛り上がりで触るとプツプツしています。この状態を自分で潰してしまうと、毛穴が開いて雑菌が入りやすくなったり、取りきれずに残ってしまった芯からニキビが再発することがあります。
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2.黒ニキビ(面皰)
毛穴に溜まっていた皮脂が空気に触れることで酸化して黒くなった状態です。毛穴が開いた黒い小さな盛り上がりになっていて、皮膚科では毛穴のつまりを取り除く塗り薬やビタミン剤の処方を中心に、面皰圧出処置などニキビの芯を取り除く治療も行います。
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3.赤ニキビ
酸化した皮脂が毛穴を塞いでしまうと皮膚の常在菌であるアクネ菌が増殖し、毛穴とその周りに炎症を起こすため赤みや腫れで痛みを伴うことがあります。皮膚科では殺菌・抗炎症作用のある塗り薬やビタミン剤・抗生剤の処方を中心とした治療を行います。
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4.黄ニキビ(膿胞性ざ瘡)
塞がれた毛穴の内部で症状が悪化し膿を持った状態です。化膿した患部が黄色くなり、触ると痛みを伴います。黄色ニキビは、毛穴の周りの皮膚組織を破壊することもあり、ニキビ痕として瘢痕(はんこん)ができる場合があります。皮膚科では症状に合った薬を使い分けながら赤ニキビと同様の方針で治療を行ったり、面皰圧出処置などニキビの芯を取り除く治療も行います。
赤ニキビ・黄ニキビの状態になってから病院を受診される方も多いですが、白ニキビの状態から治療をすることがとても重要です!
一人ひとり症状により治療法が異なる為、ご自身の判断で市販の薬を使う前にまずは皮膚科へお越しください!
2017/11/20
ニキビについて②【ニキビの部位と原因】
前回に引き続き、今回はニキビのよくできる部位と原因について説明していきます。
【おでこのニキビ】
・シャンプーやリンスのすすぎ残し
・前髪の汚れが付着して炎症を起こしている可能性
・胃腸の不調
【鼻のニキビ】
・鼻を頻繁に触るくせによる汚れ
・ファンデーションや紫外線による刺激でターンオーバーが乱れ、毛穴が詰まっている可能性
・肝臓、大腸、肺の不調
【ほおのニキビ】
・男性ホルモンの影響で、男性に多いのがほおニキビ
・胃腸が荒れている可能性
・便秘や肝機能障害の可能性
・糖質や脂質の取り過ぎが疑われます
【口まわりのニキビ】
・胃腸トラブル
・ビタミン不足
・食べ過ぎ
【あごのニキビ】
・ホルモンバランスの乱れ
・皮脂バランスの乱れや乾燥
・紫外線や外的刺激による肌へのダメージ
・食生活
大人になってからできるニキビの大部分は、口の周りか、フェイスラインです。原因の多くはストレスと言われています。
頬や、コメカミにニキビができてしまう場合は、大人のストレスニキビというよりも、年齢的にもっと若い青春ニキビであることが多いです。
ニキビのできる部位や原因はさまざまですが、基本的にはストレスや睡眠不足を避け、規則正しい生活を心がけることがニキビの予防や改善につながります。
当院では、ニキビの部位や原因に合わせた内服薬や塗り薬、漢方薬などの治療を行っておりますので、ご気軽にご相談下さい。
ニキビについて①【どうしてできるの?】
思春期に悩むことの多いニキビですが、最近は大人のニキビも増えてきました。ニキビは皮脂腺の慢性的な炎症で、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気です。
ニキビを放っておくと跡が残ってしまうことがあるため、適切なケアや治療が必要になります。
思春期にできるニキビも大人になってからできるニキビも『毛穴がつまる』ことが原因です。
新陳代謝の低下やホルモンの影響などで肌の表面が硬くなり毛穴付近のターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。また過剰な刺激により、肌を守ろうとして角質が硬くなり皮脂がつまりやすくなることもあります。つまった皮脂が酸化し、アクネ菌が増殖することで炎症が悪化します。
【思春期ニキビ】
・額から鼻にかけてのTゾーン、こめかみ、頬骨のあたりなど、皮脂腺の多い部分に発生する。
・男性ホルモンの分泌が原因。
・炎症を起してしまうことも多く、放置するとニキビ跡を残してしまう。
【大人ニキビ】
・口やあご周りにニキビができることが多い。
・ストレスや生理周期などが原因。
・ポツポツとしたニキビが繰り返しでき、治りも遅い。
・ニキビは乾燥してカサついている。
このように、ニキビには「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」の2種類があり、それぞれに異なる原因や治療、ケア方法をとる必要があるとされています。
気になる症状があれば、気軽にご相談下さいね。
手湿疹(手荒れ)について
11月に入り、肌寒くなってきましたが体調を崩してはいないですか?
水仕事の多い主婦や美容師などに多い手荒れ。そんな手荒れは、手湿疹あるいは主婦湿疹とも呼ばれます。
軽度な手湿疹なら水仕事を止めたり、ハンドクリームによるスキンケアで改善することもあります。しかし、手湿疹がひどくなれば、ハンドクリームだけでは改善しない場合も多いのです。そんな場合は、皮膚科などの専門医に相談して、医薬品の保湿剤などで治療することが大切です。
・水仕事が多く、手湿疹や手荒れに悩んでいる
・毎年、冬になると手湿疹に悩まされる
・手湿疹や手荒れを予防したい
このような症状で悩まれている方も多いのではないでしょうか。
自宅での予防方法としては
・素手で食器を洗わない(洗剤を使用することで手荒れが悪化することが多いです!)
・常に保湿を心掛ける(ハンドクリームはこまめに塗ること)
など、できることから行っていくことが大切です。
手は痒くなりやすく、無意識のうちに掻いてしまい悪化しやすい為、早めに受診がオススメです。
当院でも手荒れの症状で悩んでる方が少しずつ増えてきています。冬本番を迎える前に、気になる症状がある方は早めに受診しましょう。
低温やけどについて
「低温やけど」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
低温やけどとは体温よりも少し高めのものに長時間触れることで起こり、原因として湯たんぽやカイロ、電気毛布などがあります。
一般的なやけどと異なり軽い赤みや水疱ができる程度のことが多く、1週間~10日ほどでようやく患部に痛みが出現するため、気がついた頃には皮膚の深くまで損傷していることもあります。
自己判断で放置すると、患部が細菌感染を起こしたり、傷跡が目立ちやすい状態で残ってしまう恐れもあります。
低温やけどを防ぐためにも電気毛布は就寝時に切り、湯たんぽは足元から少し離しましょう。
カイロも肌や肌着等の薄い衣類には貼らず、長時間同じ場所に当たらないようにしましょう。
やけどしてしまった場合は、水道の流水で30分以上冷やし、早めに皮膚科を受診し処置を受けましょう!