AGA(男性型脱毛)治療について
AGA(男性型脱毛症)とは、Androgenetic Alopeciaの略で、成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられ、思春期以降の男性に発症します。額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から軟毛化していきます。症状は徐々に進行しますが、髪が長く太く成長する前に抜け落ちてしまう為、細く短い毛が増えて充分に育たず薄毛が目立つようになります。AGAでは普通、薄毛になっていてもうぶ毛は残っています。毛包が存在している限り髪の毛は太く長くなる可能性があります。
AGAの治療は自費診療になります。当院では治療用内服薬のプロペシア、ザガーロ(0.5mg)、フィナステリド(1mg)の3種類を処方しています。お悩みやご症状に合わせたお薬をお勧めしております。
プロペシア/ザガーロ(0.5mg) 1箱(1か月分):9,820円(初診時は10,320円)
フィナステリド(1mg) 1箱(1か月分):6,480円(初診時は6,980円)
どのお薬もAGAの原因となる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える薬で、1日1回(食事の影響を受けないので食前、食後、いつでも可能)内服します。個人差はありますが内服開始後約6ヶ月で効き始め、1~3年でうす毛が徐々に減り効果を実感できる場合が多いようです。すぐに効果が出なくても途中で諦めず、内服を続けていくことが大切です。
気になる症状がある方は早めに医師へご相談ください。
2017/10/30接触性皮膚炎について
みなさんは、何かに触れたときなどに肌がかぶれた経験はありませんか?
接触性皮膚炎は、皮膚に直接触れた物質の刺激やアレルギーによって、赤いぶつぶつ(紅斑)や皮膚の盛り上がり(丘疹)、水泡などの湿疹が生じる皮膚炎です。
接触性皮膚炎の原因はさまざまです!
【強い刺激によるもの】
強い刺激や毒性によって起こり、誰にでも症状が出る可能性があります。
主な原因 洗剤、髪染料など
【光によるもの】
肌についている物質が太陽の光(紫外線)と反応することで起きます。
主な原因 香水、日焼け止め、湿布など
【アレルギーによるもの】
ある物質に対してアレルギーを持つ人の皮膚に、その物質が接触することで起こります。
主な原因 化粧品、うるし、時計など
自分がどの物質でアレルギー反応が起こるのか、パッチテストで判明できる場合があります。
パッチテストについては、前回の記事をご参照ください。
気になる方は、一度お問い合わせ下さい!
2017/10/23パッチテストについて
パッチテストとはシャンプーや化粧品・ヘアダイなどに使われる香料や樹脂・ゴム・金属などに対するアレルギーを調べる検査です。試薬のついたシールを皮膚に貼付し、48時間後・72時間後の状態を診ます。
・検査の流れ
【初回】 パッチテストご希望の方は受付にてお申し出ください。医師の問診後に検査の流れを説明し、検査日の予約をお取りします。
【1日目】予約の日時にご来院ください。医師が貼付部位の状態を確認し、試薬のついたパッチを貼付します(当院では背部に貼付します)。貼付後のシャワー・入浴・運動は禁止です。
【2日目】来院の必要はありませんが、引き続きシャワー・入浴・運動は禁止です。
【3日目】予約の日時にご来院ください。別室にてパッチを剥がし、30~60分後の状態を医師が診察します。シャワー・入浴・運動が可能になります。
【4日目】検査結果をご説明します。医師の指示がなければ通院は終了です。
必要に応じて検査の1週間後に来院が必要な場合があります。気になる方はお気軽にご相談ください。
2017/10/16水虫(白癬)について
前回の爪白癬にひきつづき、今回は一般的な水虫(白癬)についてご案内します。
指の間のかゆみやジュクジュク、かかとのカサカサや乾燥等に悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
それは、水虫(白癬)かもしれません。
水虫は手や体に感染することもありますが、靴を履いて蒸れることで白癬菌が活発化しやすい環境を作る為、9割近くは足に感染します。
足の指にかゆみを感じ、市販薬を使用して治ったという方もいらっしゃるかもしれませんが、水虫ではないのに別の薬を使うと症状を悪化させてしまうことがあります。
「もしかして?」と思ったら皮膚科を受診し、白癬菌がいないか検査をすることが大切です。
検査と聞くと時間がかかりそうなイメージですが、皮膚や爪の一部を少し採り顕微鏡で観るだけなので、その日のうちに結果をお伝え出来ることがほとんどです。
少しでも自覚症状を感じる方はお早めにお越しください!
2017/10/10爪水虫について
・爪が厚くなった
・爪が白く、または黄色に濁った
・爪がもろくなりポロポロかける
このような症状でお悩みの方はいらっしゃいませんか?それは爪白癬(爪水虫)という病気かもしれません。
・爪白癬とは
白癬菌というカビが爪の中に広がり発症します。痛みや痒みなどの自覚症状がないため気がつかず放置されやすい病気です。しかし治療しないとご家族やまわりの方に白癬菌をうつしてしまう事があります。
・治療法
以前は内服の治療法しかありませんでしたが、最近では爪専用の外用薬もあり身体に負担をかけずに治療する事が可能になりました。一度変色したり、厚くなった爪を改善するためには約1年かかると言われています。根気強くしっかりと 治療を続けることが大切です。
爪が厚くて自分では切れない方も皮膚科で爪切りをする事ができます。症状に心当たりがある方は早めに医師の診察を受けましょう。
2017/10/04グリーンネイルについて
みなさん、グリーンネイルという言葉を聞いたことはありますか?
グリーンネイルとは「緑膿菌」という細菌が原因で爪が緑色になってしまう症状のことで、大半はネイルアートが原因です。
ジェルネイルやスカルプチュアなどの付け爪をしていると、時間の経過とともに付け爪が浮き、自爪と付け爪の間に隙間ができて緑膿菌が入り込んでしまうことがあります。
緑膿菌は湿った環境で繁殖するため、自爪と付け爪の隙間で菌が増殖し、緑色に着色が進んでいきます。
初期は黄色~薄緑色の状態のため症状に気が付かないこともありますが、放置してしまうと症状が悪化して濃い緑色に変色してしまうこともあります。
また、グリーンネイルは爪水虫(爪白癬)や爪カンジダ症といった爪の疾患でも発症します。
爪の色がいつもと違う気がする……?と思ったらまずは千川さくら皮膚科クリニックまでお越し下さい!
2017/09/26脂漏性皮膚炎について
皮膚では皮脂腺がつくった皮脂が毛穴を通って分泌されます。この分泌が多くなった状態を脂漏といいます。
皮脂腺の多い部位(頭・顔・耳の後ろ・脇の下・太ももの付け根など)にできる湿疹で、皮膚が荒れてかさつき痒みを伴います。
漏性湿疹の原因はいくつもありますが、主にマラセチアという真菌(カビ) の存在が関係します。マラセチアは、人の皮膚に普段から存在する常在菌ですが、皮脂を好み、皮脂が多い環境下で異常増殖すると、その代謝物が肌に炎症を引き起こすと考えられています。他の原因としては、ストレス、ビタミンBの不足、不適当な洗顔や洗髪(すすぎ不足や洗いすぎ)、生活習慣の乱れなどもあげられます。
脂漏性皮膚炎は慢性化し再発をくりかえすことも多いため、医師に相談のもと早めの治療をおすすめします。
2017/09/22その痛み、帯状疱疹かも…?
9月も半ばに入り心地よく過ごせる季節になってきましたが、疲れや季節の変わり目で体調をくずされてはいないでしょうか?
そんなときに起こりやすいと言われている病気の一つが【帯状疱疹】です。
・帯状疱疹とは
過去にかかった水ぼうそうのウィルスが神経内に潜んでいて、免疫力が低下した体内で急に暴れ出すことで発症する病気です。
身体の片側の神経に沿って水疱や紅斑が現れ、チクチク、あるいはピリピリした痛みを感じる神経痛を伴うことがあります。
・他の人に感染する?
水ぼうそうにかかったことのある方はウィルスに対して免疫があるため感染はしません。
しかしこれまでに発症したことのない小さなお子さまには感染する可能性があります。発疹に触れることで感染する場合があるので患部をガーゼで保護する、触ったらすぐに手を洗うなどの感染予防対策が必要です。
・治療方法
抗ウィルス薬の内服でウィルスの増殖を抑制して病気の期間を短縮し、痛みがある場合は消炎鎮痛薬を併用します。
水疱がつぶれて細菌感染した場合は抗菌薬の外用薬を使用します。
帯状疱疹の治療はできるだけ早く始めることが大切です。治療が遅れると皮膚の症状が改善しても痛みだけが残る帯状疱疹後神経痛を起こす可能性が高くなります。
痛みを感じたり赤い皮疹がでたら我慢をせずにできるだけ早めに皮膚科を受診しましょう。
毛虫皮膚炎について
涼しい日が続き、すっかり秋の陽気ですね。
そんな季節に多いのが毛虫による皮膚炎です。
春と秋にはチャドクガの幼虫などの毛虫が卵から孵化するため、毛虫皮膚炎の患者さまが多くご来院されます。
毛虫に直接触れていなくても風などで飛んできた毒針毛が肌に付着するだけで、痒みや発疹、痛みなどの症状が出る可能性があるため、お散歩コースや通学路にツバキ・サザンカなどの木がある方も注意が必要です。また、毒針毛は目に見えないほど小さく、干してある洗濯物についてしまうこともあります。
毛虫皮膚炎は、掻くことで毒針毛が更に患部に入り込んだり、範囲が広がってしまい症状が悪化してしまう場合もあります。
毒針毛が皮膚の奥に入ってしまうと完治まで数週間かかることもありますので、できるだけ早く皮膚科を受診し、つらい痒みを抑えましょう!
秋の花粉症について
少し肌寒い季節になりました。
“鼻がムズムズする”“くしゃみがとまらない”というかたはいませんか?もしかしたらそれは“花粉症”かもしれません。
秋の花粉はイネ科のブタクサやヨモギ、クワ科のカナムグラなどが多いです。これらの草本(そうほん)花粉は丈が低く、花粉は数10mの範囲にしか広がりません。そのためその植物が生えている場所に近づかなければ、ある程度症状は抑えられるでしょう。
当院ではアレルギー検査も行っております。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
早めの対策をとり、快適な秋を過ごしましょう。
花粉症治療についてはこちら
2017/09/07