いよいよ冬本番!低温やけどについて
12月に入り、寒さが増してきましたね🍂
本日は冬に増える「低温やけど」についてご説明致します。
🌸原因
「低温やけど」とは、体温より少し高い温度~60℃以下の熱源によって起こるやけどのことです。
多くの場合、使い捨てカイロや湯たんぽ、電気毛布などの暖房器具に長時間触れ続けたことが原因で起こります。
カイロや湯たんぽは「暖かくて気持ちいい」くらいの温度のため、長時間接触していても熱を感じにくい分、やけどがゆっくり進行してしまいます。
その為、気づいたときには真皮や皮下組織の真皮深部まで及んでいるケースもあるため注意が必要です。
🌸症状
軽度(1度):ヒリヒリとした痛みやうっすらとした赤みが特徴になります。
中等度(2度):浅達性の低温やけどでは、赤い水ぶくれが出て痛いのが特徴です。
深達性では蒼白~赤褐色の水ぶくれが生じ、痛みは感じなくなっていきます。
痛みがないため、水ぶくれがあっても放置してしまう方も少なくありません。
しかし痛みを感じないのは神経が損傷しているため重症化しているサインです。
重度(3度):3度の低温やけどにまで進行すると、皮膚が壊死し、黒色や褐色、白色に変色します。
この段階までくると、水ぶくれはできず、痛みも生じません。
🌟低温やけどは、「発見が遅れやすいやけど」といわれています。
やけどした直後にはほとんど変化がなく、1~2週間ほど経ってから徐々に皮膚が変色し痛みを感じるようになることもあります。
🌸応急処置について
・流水で直接患部を10~30程度冷やしましょう。
・衣服を着ている場合は、衣服の上から流水をかけましょう。
・水ぶくれはなるべく破らないようにしましょう。
🌸治療
・ステロイドの軟膏や傷の治りを促進する薬剤が処方されます。
・症状によっては、痛み止めや抗生剤の飲み薬を処方します。
🌟放置すると細菌感染を起こし傷が深くなり、重篤化する場合があります。
症状によっては治療に時間がかかったり、痕に残りやすくなるため、早めに受診しましょう😊
タコ(胼胝)とウオノメ(鶏眼)について
こんにちは😊
もうすぐ12月に入り、早くも今年が終わりに近づいていますね🍁
これからどんどん寒くなりますので、風邪など体調管理には気を付けましょう♪
今回は、「タコ(胼胝)とウオノメ(鶏眼)」についてご紹介致します。
🍁症状
【タコ(胼胝)】
・タコは足の裏の突出しているところなどに多く見られます。
・患部に芯は無く、さほど痛みはありません。
・タコは手にできるペンダコなどもあります。
【ウオノメ(鶏眼)】
・ウオノメは、足の裏の突出したところや、指の縁、指の間などに多く見られます。
・患部の中心に芯ができ、圧迫されると強い痛みを伴います。
🍁原因
・足のサイズや形に合っていない靴を履いている。
・ヒールのある靴を長時間履いていて、足に過度に体重がかかっている。
・歩き方に癖があり、局所に重心がかかる。
・立ち仕事や、趣味でウォーキングやランニングをすることが多い。
🍁治療
・皮膚の固くなった角質を、専用の道具を使って削る処置を行います。
・症状によっては、角化を柔らかくする塗り薬を処方致します。
・市販薬を使用すると悪化する場合もあり、本来の治療が受診当日にできなくなることもあります。
なるべく市販のものは使用せず、そのままご受診ください😊
🍁予防
・自分の足に合った靴を履く。
・ヒールを履く場合は、着用時間を減らす。
・歩き方を改善する。
🌟タコ・ウオノメはイボ(疣贅)と症状が似ているため、間違えられやすい症状です!
気になる症状がございましたら、お早めにご相談下さい😌
急な気温低下で生じる「しもやけ」について
こんにちは♪
早いもので、朝晩の冷え込みが身に染みる季節になりましたね⛄
そろそろ、しもやけでお悩みの方が増えてくる時期に差し掛かります。
そこで今回は、寒いところと暖かいところを行ったり来たりすることで発症しやすい、
「凍瘡(しもやけ)」についてご紹介致します。
❄原因ってなに?
寒暖差の影響で手足の末梢血管の血行が悪くなり、うっ血(血流が停滞すること)することで炎症を引き起こし凍瘡となります。
❄症状
手足によくみられますが、耳や鼻、頬にも発症します。
赤~赤紫色の発疹や腫れ、痒みを伴う場合もあります。
状態が悪くなると、水ぶくれやただれを生じます。
✎水虫と症状が似ている為、鑑別するために顕微鏡検査を行う場合もございます。
❄治療法は?
血流を良くするビタミンEの飲み薬や塗り薬、漢方薬を処方します。
痒みを伴う場合は、痒みを抑える飲み薬や塗り薬、
また炎症が強い場合は状態に合わせた治療を行っていきます。
❄日常生活で気を付けたいこと
・防寒対策を取りましょう!
手袋や耳当て、靴下2枚履きなど、末端を冷やさないように寒さ対策をしましょう♪
・手を洗ったあとや、濡れた靴下をそのまま履いていると冷えやすくなります⛄
洗ったあとはすぐ拭く、こまめに靴下交換をするなど、心掛けましょう😄
・バランスよく、暖かい食事を取りましょう🍚
・ぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、しっかり体を温めましょう🛀
🌟しもやけは冬期に繰り返しやすいため、定期的に通院することが大切です!
悪化するとと難治性となりますので、「毎年しもやけで困っています😩」といった方は、
本格的な真冬に入る前にご相談ください😊
快適な年末年始を過ごしましょう🎍
脂漏性皮膚炎について
こんにちは😊
11月に入りそろそろ紅葉が綺麗な季節になりますね。
本日は脂漏性皮膚炎についてご説明致します。
🌸脂漏性皮膚炎とは?
皮脂の分泌が多い頭皮や顔を中心として起きる皮膚炎です。
痒みはない事もありますが、頭皮からフケのようなものがポロポロしたり、赤みがでます。
女性より男性に多く、30~40歳に発症する事が多いと言われています。
乳児では自然治癒することもありますが、青年期以降は根気強い治療が必要になってきます。
🌸原因について
・生活サイクルの乱れ
・過度のストレスやホルモンバランスの乱れ
・食生活の偏り
・皮脂の多い場所を好むマラセチア(カビの一種)の増加
上記が影響しているの考えられますが、はっきりとした原因は分かっていません。
🌸治療について
治療には、痒みや炎症を抑えるステロイドの塗り薬が処方されます。
マラセチア菌が関与していることも多いため、抗真菌外用剤が処方される場合もあります。
痒みの症状が強い場合には、抗ヒスタミン剤(抗アレルギー薬)の飲み薬が処方されます。
また皮脂を減少させる効果が期待されるビタミンBの飲み薬を処方することもあります。
🌸日常生活について
・皮膚を清潔に保ちましょう。
・生活リズムを整えましょう。
・ストレスを溜めないようにしましょう。
・ビタミンBを多く含む(レバー・ほうれん草・トマトなど)食品を積極的に摂りましょう。
・市販で売られている抗真菌剤含有のシャンプーや石鹸を使用する事で予防効果が期待できます。
🌟症状には個人差がありますが、早めの治療が大切です。
気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください😄
口唇ヘルペスについて
こんにちは😊
10月もあっという間に終わり、11月に入り本格的な秋の気候になりましたね🍁
朝・夕肌寒い日が続いておりますので、風邪など体調管理に気を付けましょう!
今回は、「口唇ヘルペス」についてご説明いたします。
🍁口唇ヘルペスとは
唇やその周りに小さな水ぶくれができ、炎症を起こしている状態です。
「単純ヘルペスウイルス」というウイルスが原因となって起こります。
唇やその周りに、痛みのある赤い小さな水ぶくれが複数個現れます。
🍁原因
「単純ヘルペスウイルス1型」という、ウイルスの感染が原因です。
子供の頃に初めて感染しますが、その時は無症状の事が多いです。
一度感染すると生涯体に住み着き、風邪や体調不良、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると、
潜伏していたウイルスが暴れだし、再発を繰り返します。
患部に触れた手で物を触り、それを共有することにより感染する場合もあります。
🍁症状
①前駆症状
口唇やその周りが、ムズムズ、ピリピリ、チクチクと痛みを伴う症状がでる。
②発症期
赤く腫れ、違和感、痒みを伴う症状がでる。
③2~3日後
赤く腫れた上に、水ぶくれができる。
④回復期
かさぶたになる。
🍁治療
主に、抗ウイルス薬の飲み薬を処方します。
場合によっては塗り薬を処方します。
飲み薬と塗り薬の同時処方は過剰投与となりますので、どちらか一方のみ処方となります。
🍁予防
・ストレスを避け、休息をとる。
・患部に触れず、触れたら手を洗う。
・食器、タオルを共有しない。
🌟感染力が強く再発を繰り返してしまう場合もありますので、
気になる症状がある場合はお早めにご受診下さい😌
口唇炎・口角炎って?
こんにちは!
10月もそろそろ終わりに近づき、紅葉の綺麗な季節になってきましたね🍁
乾燥したり風が冷たくなってくるこれからの時期、唇の荒れで受診される方が少しずつ増えて参りました。
今回は「口唇炎・口角炎」についてご紹介致します。
🍁口角炎とは
唇の両端に炎症がおき、赤く腫れ皮が剥けたりかさぶたになってしまう状態です。
また、深く亀裂ができ裂けてしまうなどの症状があります。
ビタミンや鉄分不足、カンジダ感染、口紅やリップクリームによるかぶれなどが原因として挙げられます。
🍁口唇炎とは
唇全体に炎症や亀裂が起こります。
またカサカサと乾燥して皮が剥けたり唇が腫れるなどの症状があります。
口紅やリップクリームによるかぶれや乾燥による口唇の荒れが原因として挙げられます。
🍁治療
・炎症や赤みを抑えるステロイドの塗り薬
・乾燥を防ぐための保湿剤、保護剤
・ビタミン剤の内服薬
🍁日常生活で気を付けたいこと
・睡眠を十分にとり、バランスの良い食事を心がけましょう😌
・保湿剤を塗り乾燥を防ぎましょう。
また、食べ物が沁みてしまうこともあるため、食前に保湿剤を塗り保護しましょう。
・舌で舐めたり、触ってしまうと刺激になってしまい悪化の原因となりますので注意しましょう😖
🌟冬も近づき乾燥する季節になってきました。
気になる症状があればお早めにご相談ください♪
集団発生!「頭ジラミ」って?
みなさんこんにちは😊
先週は雨が続き、肌寒くなってきましたね。
本日は「頭ジラミ」についてご説明致します。
🌸原因
主に髪の毛の接触により感染します。
身体を寄せて髪の毛が触れ合って遊ぶことの多い年齢の子供たちの感染率が高いのが特徴です。
帽子やタオル等の共有でも感染します。
シラミは不潔が原因で発生するものではありません。
🌸症状
頭ジラミは頭髪に寄生し、頭皮から血を吸ってかゆみや湿疹を起こします。
髪に卵を点々と産み付けていきます。
卵は7日くらいで孵化し、成虫は2~4mmぐらいの大きさになります。
卵の抜け殻はフケと見間違いやすいですが、毛にこびりついて取れにくいのが特徴です。
🌸治療
シラミ用のシャンプー(スミスリンシャンプー)を使って、家族全員で治療しましょう。
シャンプーは3日に1回、3~4回を1クールとして繰り返し使用します。
卵を見つけたら、目の細かいクシですいて取り除きましょう。
場合によっては2クール使用する場合もあるため、1クール終わったら皮膚科で診てもらいましょう。
痒みが強い場合にはかゆみ止めの飲み薬が出る場合があります。
🌸日常生活での注意点
・シラミが落ちる可能性があるためこまめに掃除機をかけましょう。
・洗濯できるものは、洗濯前に60℃以上のお湯に5分以上漬けてから洗濯しましょう。
・タオルなどの共有は避けましょう。
🌟幼稚園や保育園・学校へ登校は可能ですが、集団感染のリスクがあるため担任の先生にはお伝えしましょう。
気になる症状があればお早めにご相談くださいね😄
爪囲炎について
こんにちは😊
暑かった夏も終わり、一気に過ごしやすい秋の季節になりましたね🍁
肌寒くなってきましたので、体調管理に気を付けましょう😄
さて今回は、爪周囲の腫れや痛みなどの炎症、「爪囲炎(そういえん)」についてご紹介致します。
🍁症状
・爪の周囲の痛み、赤み、腫れ、熱感などの症状があります。
・膿んでしまう場合もあります。
・小児や、20~40歳の女性に多い症状です。
・症状が進行すると、指先の腹まで化膿し「ひょうそう」という状態になります。
🍁原因
・爪の周囲の小さな傷や、ささくれから細菌が入り込むことによる発症。
・深爪や陥入爪が原因で、細菌が入り込むことによる発症。
・小児の場合は、指をしゃぶることや噛むことが原因で発症する場合もあります。
🍁治療
・症状に合わせて、抗生剤の飲み薬や、塗り薬を処方します。
・痛みが強い場合は、痛み止めを処方します。
・膿がたまっている場合は、排膿の処置をすることもあります。
🍁対策
・爪を深く切りすぎないように注意しましょう。
・サイズの合った靴を履き、圧迫をしないようにしましょう。
🌟症状が進行し悪化してしまうと、強い痛みが出てきてしまいます😩
気になる症状があれば、お早めにご相談ください♪
手湿疹について
こんにちは!
秋になり少し肌寒さを感じる季節になってきました!
今回は「手湿疹」についてご紹介致します🌰
🍁手湿疹とは
水仕事やパソコンのキーボードなど、手に接触する物質による刺激や反応によって引き起こされます。
主婦や飲食店員、事務作業が多い方や美容師さんなどに多く見られます。
しかし、最近では新型コロナウィルスの予防で手洗いやアルコール消毒が頻回になっています。
そのため普段水仕事などをあまりしていない方も、症状が出る事も多くあります。
🍁症状
・皮膚の赤みや痒み、ゴワゴワ感
・水疱ができジュクジュクする
・乾燥してカサついている
・ヒビ割れている
・アルコール、洗剤などがしみる
🍁原因
洗剤や石鹸、アルコールなどを過度に使用することによって脂や水分が足りなくなり、あらゆる刺激に弱くります。
また、紙や紙幣などによる摩擦で皮膚表面を傷つけてしまうことも原因として挙げられます。
🍁治療
・赤みや炎症を取り除くためのステロイドの塗り薬
・切り傷がある場合は貼り薬
・痒み症状がある場合は痒みを抑える為の内服薬
・手を保護するための保湿剤
🍁日常生活で気を付けたい事
・手洗いは欠かせませんので、保湿剤やお薬は頻回に塗り直しをしましょう!😄
手を洗うごとに塗り直すと、より治りが早くなります♪
・ゴム手袋は、素材自体が刺激となり手荒れの原因となったり、汗をかくためそれが原因となり症状がひどくなる場合もあります😟
水仕事をする際は綿の手袋をはめてからゴム手袋をし、直接当たらないように工夫しましょう🧤
🌟最近は手洗いや消毒が欠かせません😞
また、だんだんと寒さも感じられる季節になりました。
手の湿疹は治りにくかったり、再燃しやすいので根気よく治療をすることが大切です✨
ご症状がある方はお早めに受診しましょう!
マスクによる肌荒れでお悩みの方が増えています😖
こんにちは🌞
今年も猛暑が過ぎ、あっという間に秋の気配がやってきましたね🌰
秋の花粉が少しずつ舞い始め、体調も崩しやすくなるこれからの季節…🍁
ますますマスクが手放せませんよね🤧
実は新型コロナウィルスが流行し始めたころから、マスクによる肌トラブルで受診される方が毎日絶えません😢
「でもマスクは外せない!」ということで、今回は「マスクによる皮膚炎」についてご紹介致します✎
🌰マスクによる肌トラブルは「接触性皮膚炎」
長時間マスクを着用していると、マスクと接している部分がカサカサしたり、赤くなったり、痒みを生じたりします。
また高温多湿な環境のため、ニキビのような赤くプツプツした、できものができたりします。
🌰原因は?
【摩擦】・・・マスクと皮膚が擦れあうこと、不織布マスクに使用されている化学繊維や加工剤によるかぶれ。
【高温多湿】・・・汗や皮脂が皮膚に吸着しやすい状態となり、雑菌が増えやすい環境 になることで、ニキビの原因となる。
🌰治療方法について
赤みや痒みを伴う皮膚炎には、炎症を抑えるステロイドの塗り薬や保湿剤、痒みを抑える飲み薬を処方致します。
ニキビの場合には、抗生剤の塗り薬や飲み薬、ビタミン剤を処方致します。
いずれも医師の判断により、ご症状に合わせて治療します。
🌰予防方法は?
・ガーゼマスク
一般的には、不織布よりもガーゼマスクの方が肌に優しいと言われています。
通気性が良く、やわらかい素材のものを選び、こまめに洗濯し清潔を保ちましょう!
不織布にガーゼを挟むのも良いです♪
・スキンケア
1日2回(朝・晩)、よく泡立てた石鹸で優しく洗顔しましょう!
ゴシゴシ擦らず、泡で洗うイメージです🧼😊
洗顔後は、お手持ちのスキンケア用品や保湿剤でしっかり保湿しましょう✨
🌟マスクの着用がマナーの一部になっていたりと、まだまだ外せないご時世が続くことが予想されます😟
ちょっとした赤みでも、放置してしまうと広がってしまう可能性もあります。
特にニキビの場合は、早めに治療をすると痕に残りにくくなりますよ♪
お悩みの方はぜひ皮膚科にご相談下さい😊