スキンタッグについて
こんにちは!今回は『スキンタッグ』についてご紹介します。
スキンタッグとは皮膚にできる良性腫瘍の一種で必ず治療しなければいけないというものではありません。
しかし見た目が気になったり、衣類やアクセサリーで擦れたりひっかかることで炎症を生じることがあります。
🌟特徴🌟
1mm~5mm前後の柔らかい良性腫瘍で、首・脇・胸・鼠径部など皮膚の柔らかいところにできやすいです。
皮膚から飛び出したような形をしていて、色は肌色から茶褐色のものまで様々ですが、うつる心配はありません。
🌟原因🌟
加齢による肌老化や紫外線による光老化、摩擦による皮膚刺激などがあります。
加齢などによって肌の代謝速度が遅くなると、古い角質や老廃物を排出できにくくなります。
また、紫外線や摩擦刺激の影響で作られたメラニン色素もうまく排出されなくなり、これらが蓄積されることで皮膚表面にスキンタッグとして現れます。
色が茶褐色になるのはメラニン色素を蓄積しているためです。
🌟治療法🌟
小さいものであれば医療用ハサミで根本から切除します。
痛みや出血はごくわずかで、跡はほとんど残りません。
大きさによっては、液体窒素で皮膚表面を平らにする冷凍凝固法で治療します。
どちらも処置時間は5分程度で終了し、保険適用で治療することができます。
🌟予防法🌟
⓵紫外線対策をする
顔だけではなく、首元などにも紫外線対策を行いましょう。
⓶保湿をする
肌が乾燥していると代謝が乱れてメラニンが排出されにくくなります。
また保湿をすることで肌のバリア機能が向上し、外部刺激のダメージを減らすこともできます。
⓷肌の摩擦や刺激を受けないようにする
肌に引っかかる素材や硬い素材の衣服は避けましょう。
🌸スキンタッグではなくウイルス性のイボ(尋常性疣贅)や悪性腫瘍の可能性もあります!
またご自身でハサミで切除すると細菌感染を引き起こしたり、跡が残る場合があります。
適切な治療をするために、まずはお気軽にご受診ください♪
円形脱毛症について
こんにちは(*^^*)
今回は、人口の約1~2%に突如発症するといわれている「円形脱毛症」についてご紹介致します。
🌸円形脱毛症とは?
髪の毛が円形や楕円形に抜け落ち、10円玉の大きさ程度の脱毛斑を生じる疾患です。
頭部全体に広がる場合や、眉毛やまつ毛、体毛に及ぶ重度のものまで様々です。
男女差や年齢は関係なく、再発を繰り返す場合があります。
■ 単発型
最も多くみられる型です。
主に頭髪にみられ、約80%の方が1年以内に治癒すると言われています。
■ 多発型
脱毛斑が2箇所以上にみられる型です。
治癒するまで半年~2年程かかる場合が多いです。
■ 多発融合型
頭髪全体が平均的に抜ける「びまん性」、後頭部から側頭部の生え際に沿って抜ける「蛇行性」があります。
治療期間が複数年に渡る場合があります。
■ 全頭型
頭髪が完全に抜け落ちてしまう型です。
非常に治りにくい例が多く、脱毛症と上手に付き合う工夫が必要となってきます。
■ 汎発型
眉毛やまつ毛、体毛等全ての毛が抜け落ちます。
🌸原因は?
① 自己免疫疾患
外部からの侵入物を攻撃し体を守ってくれるリンパ球が、毛根を異物と間違えて攻撃してしまうことで発症すると考えられています。
なぜそのような異常が生じてしまうのかは明らかになっていません。
また、甲状腺疾患や尋常性白斑、SLE(全身性エリテマトーデス)、関節リウマチなど各種自己免疫疾患と併発するケースがあります。
そのため、甲状腺機能の検査も行う場合もあります。
② アトピー素因
アトピー性皮膚炎に合併することが多く、その場合はアレルギー要因が考えられます。
③ 精神的ストレス
交感神経(心肺を早く動かしたり、体温を上げる等)が活発に動くことにより異常をきたし、血管が収縮し血流が悪くなります。
それにより毛根への栄養補給が行き届かなくなることで脱毛が引き起こすとされています。
☝その他、遺伝や女性ホルモン値の変化なども挙げられます。
🌸治療方法
‣ 内服 ・・・抗アレルギー薬やステロイド内服、血流を促進するお薬。
‣ 外用薬 ・・・ステロイド外用薬や発毛促進薬。
‣ 冷却治療・・・液体窒素を脱毛斑にあて、誤作動を起こした免疫細胞の働きを抑え毛髪の再生を図る。
軽い痛みを伴いますが、処置は5分程度と簡便で副作用もほとんどありません。
🌟医師がよりステップアップした治療法が必要と判断した場合、お近くの総合病院へご紹介致します。
✏円形脱毛は、型によっては完治が難しく再発を繰り返すこともあります(>_<)
そのため早期の治療が大切です❢
・「朝起きたとき、枕に毛が数本抜け落ちていた」
・「脱毛斑の周囲の毛を引っ張ると簡単に抜け、痛みもほとんどない」
・「美容室で、家族に指摘された」
など、思い当たる方はお早めにご相談ください!
ひとりで悩まず、医師の適切な診断のもと、一緒にきちんと治療しましょう(*^^*)
手や足先の色が悪くなっていませんか?~しもやけについて~
こんにちは(*^-^*)
今回は、冬場に発症しやすい「しもやけ」についてご紹介致します。
⛄しもやけとは?⛄
しもやけは、寒さや冷えなどからくる血行不良が原因で起こります。
特に手先・足先・耳・鼻など、細い血管が集まる体の末端部で発症します。
皮膚が赤く腫れたり、むず痒くなったりします。
ひどくなると、水疱をつくることもあります。
<しもやけを防ぐために・・・>
①急激、慢性的な冷えをブロックしましょう❢
✿冷たい水に長時間さらさないようにしましょう。
✿湿った靴下や靴は、なるべくすぐに取り変えましょう。
⓶保温で血行不良を防ぎましょう❢
✿厚めの靴下、手袋の着用をしましょう。
✿締め付けは血行不良の原因となるため、ゆったりしたものを選びましょう。
<治療について>
ビタミンEの内服や漢方薬、塗り薬などが用いられます。
症状によっては、炎症や痒みを抑える塗り薬や内服を処方します。
ひどくなる前に、お早めにご来院くださいね♬
花粉症に対する処方薬と対策について
前回に引き続き、今回は花粉症に対する処方薬と対策についてご紹介致します!
○処方薬について
☆内服薬
鼻炎、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみ等のアレルギー症状を緩和します。
眠気などの副作用が出にくいお薬など、様々な種類の内服薬があります。
※体の内側から作用するので、予防的に使用することも可能です。
☆点鼻薬・点眼薬
直接鼻や目に使用するお薬です。
即効性があり鼻づまりや目のかゆみの症状を緩和します。
※点鼻薬や点眼薬は、眠気などの副作用の心配がなくご使用いただけます。
◎当院ではお一人おひとりの症状に合わせたお薬を処方致します(*^-^*)
○対策について
在宅中・外出時・帰宅時、それぞれの場面での対策方法をご紹介致します。
☆家の中では…
・窓やドアを閉めて、可能な限り花粉の侵入を防ぎましょう。
・床やベッドなど、家の中の掃除をこまめに行いましょう。
☆外出の際は…
・外出前にニュース等で花粉情報を確認すると良いでしょう。
・帽子、眼鏡、マスク等を使用して花粉をブロックしましょう。
・ナイロン等、花粉の付きにくい素材の衣服を選ぶことも大切です。
☆帰宅時は…
・衣服に付いた花粉は出来るだけ玄関で払いましょう。
・花粉の付いた衣服は早めに脱いで着替えましょう。
・手洗い又はシャワーで体に付いた花粉を洗い流しましょう。
🌼花粉症は早めの予防と対策が大切です❢
つらい花粉症シーズンを快適に乗り切りましょう♬
口唇ヘルペスについて
こんにちは!今回は口唇ヘルペスについてご紹介致します。
口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが原因で、一度感染すると症状が治ったあとも生涯にわたって神経に潜伏します。
普段は体の免疫によって抑えられているため症状は出ません。
しかし発熱や疲労、ストレス、外傷などの刺激により免疫力が低下すると、繰り返し再発する特徴があります。
☆発症から回復まで☆
・ピリピリした違和感や痛み、熱感などの自覚症状
⇒発症部位にピリピリ、チクチクといった違和感や痒み、熱感などの自覚症状が現れます。
・赤みや発疹
⇒自覚症状が現れてから数時間で、違和感や痒みを感じた部位が赤く腫れてきます。
・水ぶくれ、痛み
⇒自覚症状が現れてから2~3日で小さな水疱が現れます。
・かさぶた
⇒水疱は1~2週間ほどで乾き、かさぶたとなります。
☆治療法☆
飲み薬または外用薬のどちらかの、「抗ヘルペスウイルス薬」を処方します。
このお薬はウイルスが増殖しているときに効果を発揮しますので、症状が出たら早めに使い始めることが重要です。
☆注意点や日常生活で気を付けること☆
・ヘルペスは接触感染するため、患部を触ったりタオルや衣類を共有しないようにしましょう。
・症状が出ている方の水ぶくれ、唾液、涙液などに触れないようにしましょう。ほおずりやコップの回し飲みなどは感染の原因となります。
・水ぶくれの中の液体には、ウイルスがたくさん含まれています。自分で破らないようにしましょう。
口唇ヘルペスは早期に対処すると治りが早いため、違和感を感じたら早めに受診しましょう♪
当院ではヘルペスの再発抑制療法も取り入れています。
お悩みの方は一度ご相談にお越しください(*^-^*)
皮膚のカサつき、痒み…もしかしたら皮脂欠乏症?
こんにちは🎍
新年あけての第一弾は、前回の「皮膚の乾燥」のお話に引き続き、「皮脂欠乏症」についてご紹介致します。
⛄皮脂欠乏症ってなに?
皮膚の表面の脂が減少することにより皮膚の水分が減少し、乾燥を生じる疾患です。
中高年者の手足、特にヒザから下によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。
また痒みを伴い、悪化して湿疹(皮脂欠乏性湿疹)になる場合があります。
空気が乾燥しはじめる秋から冬にかけて症状が出はじめ、真冬になるとひどくなる傾向が多いです。
⛄進行と症状
①はじまり
皮膚が乾燥し、角質がはがれて痒みを伴います。
⓶ひどくなると…
亀の甲羅のようにひび割れ、少し赤みを生じ痒みが強くなります。
⓷さらにひどくなると…
皮脂欠乏性湿疹の状態です。夜中に目が覚めるほどの強い痒みを生じます。
⛄治療
乾燥を防ぐ保湿剤や、炎症を抑えるステロイドの塗り薬を処方します。
痒みが強い場合は、抗ヒスタミン薬の飲み薬も併用で処方します。
⛄日常生活で気を付けるポイント
‣ 入浴時
熱いお湯や長風呂は避け、身体を洗う際はゴシゴシせずに、綿のタオルか手で優しく洗いましょう!
‣ 生活環境
加湿器などで適度な湿度(50~60%)を保ちましょう!
冷暖房の効かせすぎにも注意です。
‣ 肌着は刺激の少ないものを
直接肌に触れる衣類は、チクチクしなし刺激の少ないもの(綿やコットン素材)にしましょう!
‣ 刺激物は控えめに
アルコールや香辛料などの刺激物をとると体が温まり、痒みがひどくなります。
とりすぎに注意しましょう!
🌟この時期、冬場の乾燥による痒みのお悩みでご来院される患者様が大変多いです💦
ひどくなる前に、お早めにご相談くださいね(*^-^*)
体のカサカサ、痒みはありませんか?
本格的に寒くなり、暖房を使用する機会が増えてきましたね。
皮膚の乾燥により粉をふいたりカサカサしたり、乾燥による痒みは生じていませんか?
本日は、皮膚の乾燥についてご紹介致します。
🌳皮膚の乾燥を引き起こす原因
・加齢の変化とともに皮脂などが減少します。
・空気が乾燥しやすい秋から冬に悪化しやすいです。
・入浴時に体を洗いすぎてしまう。(ナイロンタオルなどでゴシゴシこする…など)
・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、糖尿病などの内臓疾患、抗がん剤治療中の方など
🌳保湿剤のはたらき
保湿剤は、皮膚にうるおいを与えたり、水分が逃げないようにする働きをします。
<保湿剤の種類>
・保湿剤には軟膏、クリーム、ローション、泡状のものなど様々な種類があります。
使用感や、季節、乾燥の度合いに合わせてご紹介致します。
・1日2~3回塗りましょう。夜は、お風呂上りが効果的です。
・処方できる保湿剤の量は年齢などにより変わります。適切な量を使用しましょう。
皮膚の乾燥は湿疹につながる可能性があります。
皮脂欠乏性湿疹については次回記載致しますので、どうぞご覧下さい(*^-^*)
2018/12/26
これってイボ(疣贅)?
顔や手足にできるできもの、もしかするとイボかもしれません!
本日はイボ(疣贅)についてご説明していきます。
🌸イボとは?
医学的にはウイルス性疣贅(ゆうぜい)といい、ヒトパピローマウイルスの感染によって生じます。
触っただけでは感染しませんが、皮膚のごく小さな傷からウイルスが侵入して感染します。
🌸イボの種類
【尋常性疣贅】お子様から大人までみられ、表面が凸凹しており手足に多くみられます。
【青年性扁平疣贅】表面が平らで直径2~3ミリで、若い女性の額や口周りに多くみられます。
【尖圭(せんけい)コンジローマ】皮膚粘膜や陰部にできる、乳頭状・鶏頭状のイボです。
🌸治療
イボの治療に効果的とされているのが液体窒素療法になります。
液体窒素で患部を瞬間的に凍らせることで、ウィルスに感染している細胞を破壊します。
また、同時に患部の周辺に炎症を起こすことで免疫細胞を活性化させ、ウィルスを排除する効果があります。
イボが沢山ある方やどんどん増えてしまう方は ハトムギ由来の漢方薬を処方する場合があります。
🌸治療のペース
患部の様子を見ながら1~2週間に1回のペースで行います。
間隔が空くとさらに大きくなったり、ウイルスが増殖することがあるため定期的に通院しましょう。
🌟ウオノメだと思ったらイボだった!という患者様が大変多いです。
放っておくと増えてしまうため、小さいうちに、且つ数が少ないうちに治療を始めましょう!
2018/12/10
低温やけどについて
12月に入り、夜や朝方はかなり冷え込むようになりましたね⛄
カイロや湯たんぽを使う方も増えてきているのではないでしょうか。
そんなときに注意したいのが「低温やけど」です。
<原因>
体温よりも少し高めのもの(44度~50度)、湯たんぽやカイロ・電気毛布・ホットカーペットなどに長時間触れることで起こります。
低温という言葉のイメージから「軽いやけど」と思われがちですが、熱さを感じにくいだけで皮膚の内部にはダメージが加わっているため、早い段階で適切な処置を行う必要があります。
<症状>
軽い赤みや水ぶくれ・皮膚の痛痒さ・ヒリヒリするなどがあります。
また1週間~10日程で徐々に痛みが出現するため、気がついた頃には皮膚の深くまで損傷していることがあります。
そのまま放置をすると細菌感染を起こしたり、傷跡が残ってしまう恐れもあります。
🔥予防法
・湯たんぽや電気毛布を布団の中に入れるときは布団を温めることを目的と考え、寝るときは布団から取り出したり電源を切りましょう。
・使い捨てカイロは用法を守り、必ず衣類の上から貼りましょう。
・靴下用のカイロは、酸素が少ない靴の中でも発熱するように開発された商品であり、靴を脱いでいる時間が長いと酸化反応が過剰になり高温になることがあるので注意しましょう。
・ホットカーペットの上で長い間同じ姿勢で座っていると部分的に低温やけどする可能性もあるため、自分で身動きのできない赤ちゃんやご高齢の方には注意しましょう。
・ご高齢の方は若い方に比べて熱や痛みを感じにくいため、周囲の方が注意してみるようにしましょう。
🔥もし低温やけどをしたら…
・患部にアロエや味噌、油などは塗らないでください。
・水ぶくれが出来た場合は自分で潰さないようにしましょう。細菌が入り悪化する可能性があります。
受傷した際はそのままにせずに、お早めに皮膚科をご受診ください🎄
2018/12/03冬の大敵!手湿疹について
肌寒い日が続き、本格的に冬場の乾燥の時期に入りましね。
本日は、「手湿疹」についてご紹介致します。
<手湿疹とは?>
手に接触する物質による刺激や反応によって生じる湿疹です。
主婦湿疹とも呼ばれています。
<症状>
痒みをともなう赤みや小さな水ぶくれが生じ、慢性化すると皮膚がゴワゴワした感じになります。
乾燥が進むと赤切れや、ひどい場合は指紋が消失することもあります。
<主な原因>
石鹸やシャンプー、台所用洗剤等の過度の使用により、皮脂膜を形成している脂と水分が不足し皮膚炎を生じます。
水や洗剤を頻繁に使用する主婦の方や、美容師さん、調理師さん、清掃業者さん等が多く、再発や慢性化しやすいといわれています。
<治療法>
‣ 保湿剤やステロイド外用剤の塗布
‣ 痒みが強い場合は抗アレルギー薬の内服でコントロール
<日常で気を付けるポイント>
予防のために、シャンプーや手洗い後はハンドクリームや保湿剤をこまめに塗りましょう。
また台所仕事をする際は、ゴム手袋の着用(ゴムでかぶれる方は綿手袋をしたあとに着用することをオススメします)を心がけましょう。
🌟手を使わない、仕事を変更する等は難しいため、根気強い治療が大切です!
早めの受診を心がけましょう(*^-^*)