クラゲ刺傷について
6月が終わりに近づき、暑い夏が始まろうとしていますね🎐
本日はクラゲ刺傷(ししょう)についてご説明します。
🌸原因
クラゲの触手には毒針を撃ち出す刺胞があり、小動物を捕食したり身を守るために使用しています。
人がその触手に触れると、触れた部位に発赤や腫れ、痛みが生じます。
刺された後は3〜4分で毒が広がるため、その前に早急な対策を取らなければなりません。
🌸主な症状
・ヒリヒリした痛みを感じ、局所に線状の発赤やむくみが生じます。
・水疱や潰瘍になることもあります。
・刺されたクラゲの種類によっては、全身症状(脱力感・気分不良・意識障害)が出ることもあります。
症状が改善したように思われても、数週間後に皮膚症状が再燃することがあります(アレルギー反応の一種)。
🌸応急処置
・手袋をしたり、タオルなどを使ってクラゲの触手を取り除きましょう。
・氷や水で十分に冷やしましょう。
その後医療機関を受診し、適切な処置を受けましょう!🏥
とびひ②治療法、気をつけること
とびひについて第2弾の今回は、とびひの治療法、日常生活で気を付けたいことについてご説明します。
🌸どんな治療をするの?
とびひには、原因となる細菌を退治する治療を行います。
とびひの多くが水疱性膿痂疹です。
このタイプのとびひの場合、抗菌薬の軟膏と内服薬を併用するのが一般的です。
掻き壊しにより症状が悪くなることも多いため、かゆみが強い場合、かゆみを抑える治療も行います。
🌸日常生活で気を付けること
✿患部を掻いたり、いじったりしない
とびひは、患部を触った手を介して症状が広がります。
患部を触らないようにガーゼなどで保護することが重要です。
✿皮膚を清潔に保つ
患部はこすらず、石鹸をよく泡立て、シャワーでよく洗い流しましょう。
✿タオルや衣類は共有しない
タオルや衣類を介してうつることもあります。その都度交換、お洗濯しましょう。
とびひは、ひどくならないうちに治療を始めると、より早く治すことができます。
気になる症状があれば、早めに受診しましょう♪
とびひについて①とびひとは?
半袖になる機会が多くなり、虫刺されでご来院される患者様が増えてきました🐛
そこで本日から2回にわたって、とびひについてご紹介していきます!
〇とびひ(伝染性膿痂疹)とは??
あせも・虫刺されを引っ掻いたり、転んでできた傷に細菌が入り感染を起こすことで発症します。
とびひは人にうつる病気で、二種類に分けることができます。
・水疱性膿痂疹
皮膚の表面や鼻の中にいる常在菌(黄色ブドウ球菌)が主な原因で、水ぶくれや痒みを伴います。
目・鼻・口のまわりから症状が出始めることが多く、患部を触った手で他の体の部分を触ると症状があちこちに広がってしまいます。
お子様に多くみられる症状です。
・痂皮性膿痂疹
鼻の中や喉にいる常在菌(化膿レンサ球菌)が主な原因で、皮膚の一部に膿をもった水ぶくれができ、厚いかさぶたになります。
炎症が強くリンパ節が腫れたり、発熱や喉の痛みを伴うこともあります。
大人でも免疫力が低下していると感染してしまうことがあります。
気になる症状がある方はお早めにご受診ください。
次回はとびひの治療法や、日常生活で気を付けるポイントをご紹介致します🐜
2018/06/11虫刺されについて
今回は虫刺されについてご紹介致します。
☆虫刺されの主な原因
・蚊やブヨ等に血を吸われる
・蜘蛛等に咬まれる
・毛虫に触れる
・蜂に刺される
☆症状
咬まれたり刺されたりする事で痛みを感じたり、虫に対するアレルギー反応によって痒みや赤み、水ぶくれ等が皮膚に現れたりします。
※虫の種類や人によって症状が現れるまでの時間、現れ方が異なってきます。
☆治療法
主に痒みや赤み等の炎症を抑えるステロイドの塗り薬を使用します。
※症状によっては抗アレルギー剤の飲み薬を服用する場合もございます。
☆予防・対策
・肌の露出は極力避けましょう。
・防虫スプレー等を使って虫を寄せ付けないことも大切です。
これからの季節、屋外でのイベントが増えてくるかと思います!
虫対策も忘れずに楽しみましょう♪
もし刺されてしまったら痒み等我慢せず、お気軽にご受診ください。
2018/06/04
あせも(汗疹)について
本日はあせも(汗疹)についてご説明致します。
🌺あせもの原因は?
たくさんの汗をかいた時に、汗管という汗の出る通り道がつまります。
すると汗が皮膚の外に出にくくなり、皮膚内に溜まることで炎症を起こします。
それによって痒くなったり、赤くて痒いブツブツが生じます。
🌺あせもができやすい部位
頭、額、首、肘の内側、脚の付け根、膝の裏側といった、汗が乾きにくい部分です。
🌺日常生活で気を付けること
・衣類は通気性、吸湿性の良い素材を選びましょう。
・こまめにハンカチやタオルで汗を拭き、肌を清潔に保ちましょう。
・汗をかいたら、シャワーを浴びて汗を流しましょう。
・かき壊しを防ぐために、ツメは短く切っておきましょう。
こまめケアで自然と治る場合もありますが、かゆみを伴うとかき壊して化膿したり、とびひを引き起こすケースもあります。
悪化させないために早めの治療が重要です。
気になる症状があれば早めに医師へご相談ください♪
水イボ②治療法、気をつけること
水イボについて第2弾の今回は、水イボの治療法、日常生活で気をつけることについてお話します。
🌸水イボの治療方法
ピンセットによる摘除が一般的です。
この治療では、摘み取る際に痛みを伴うことが多いため、当院では麻酔のテープ剤(ペンレステープ)を使用しています。
摘除の60分ほど前に貼付することで効果を発揮します。
貼付方法については、水イボと診断された際に看護師が詳しく説明致します。
🌸水イボを予防するためには?
・乾燥肌のお子さまは水イボになりやすい傾向があります。
適切なスキンケアを行い、健康な皮膚を保ちましょう。
・肌と肌が直接触れ合うことで感染しやすいため、プールでは水着やタオル、浮き輪などを共有しないようにしましょう。
🌸水イボをうつさないためには?
・水イボを掻き壊さないようにしましょう。
他の場所にうつすだけでなく、とびひなどの原因にもなります。
・プールから出た後などは体をシャワーでよく洗い流し、保湿剤を塗るなどスキンケアをしましょう。
・水イボのある部位は衣服や絆創膏で覆い、患部が他の方に直接触れないようにしましょう。
当院では水イボ摘除の優先案内(予約制度)を導入しています。
詳しくはこちらをご参照ください。
これから夏本番となります。気になる症状があればお気軽にご相談下さい♪
2018/05/21水イボ①水イボとは?
こんにちは!これから2回にわたり、水いぼについてご紹介します。
第1弾の今回は「水いぼとは何か」についてです。
水いぼ(伝染性軟属腫)とは、軟属腫ウイルスによる小さなイボで、幼児から小学生低学年のお子さまに多く発症します。
1~5mm程度の光沢のあるイボで、その中にある白い芯のような部分にウイルスが多く含まれています。
痛みや痒みなどの自覚症状がない場合が多いですが、自然治癒するには6か月~5年ほどかかります。
その間に増えた水イボ同士がくっつき巨大化してしまうことや、痒みを伴いとびひといった他の皮膚感染症にかかることがあります。
🌟水イボにはウイルスが含まれているため、潰したり引っ掻いてしまうことで自分の身体にはもちろん、ご兄弟やお友だちにもうつってしまいます。
乾燥肌やアトピー性皮膚炎、アレルギー体質のお子さまなどはなりやすい傾向があり、特に肌と肌が触れやすいプールなどで感染しやすいといわれおります。
そのため、せっかく摘除しても体質や環境によってはすぐに新しい水イボができてしまうこともあります。
保育園や幼稚園によっては水イボがあるとプールに入れないこともありますので、しっかり治療していく必要があります!
次回は、水イボの治療方法についてご案内します。
2018/05/14白癬について④日常で気をつけること
白癬シリーズの最後は、日常で気をつけたいことをご紹介します。
☆患部の清潔を保つ
・お風呂で身体を優しく綺麗に洗いましょう
・靴下は毎日変えましょう
・菌は湿った環境で増殖するため、長時間靴を履き続けることは避けましょう
☆感染予防をする
・プールやお風呂などの共用バスマットの使用後はタオルで足をしっかり拭きましょう
・ご家族同士でもバスタオルやバスマット、靴下の共有は避けましょう
・床はこまめに掃除をしましょう
白癬菌はうつる病気です。
ご自身やご家族のためにも、少しでも気になるご症状がございましたら早めにご受診ください!
白癬について③白癬の治療について
今回は白癬(水虫)の治療法についてご説明します。
🌸足白癬
足白癬の治療は、基本的には塗り薬(抗真菌薬)の治療になります。
塗り薬の使い方にはポイントがあります。
塗り方のポイントを覚えてしっかり治療していきましょう。
☆1日1回、お風呂上がりに塗りましょう。
☆症状がなくても両足に塗りましょう。
☆皮剥けがなくなってからも、1~2か月は塗り続けましょう。
🌸爪白癬
爪白癬は内服(経口抗真菌剤)、塗り薬(抗真菌薬)の2種類の治療方法があります。
☆内服の場合は、月に1度採血をしながらの慎重投与となります。
☆塗り薬の場合は、1日1回お風呂上りに爪全体に塗りましょう。
☆爪白癬の場合は治療に時間がかかります。根気強く治療しましょう。
☆内服と塗り薬の併用は過剰投与となるため、医師と相談しながら、どちらかを選択し治療を開始していきます。
※看護師がお薬の塗り方、塗る量等を、お一人おひとり詳しくご説明しております。
※足白癬は家族で感染しやすい為、ご家族も一緒に治療しましょう。
※水虫の治療は自己判断でやめず、医師の指示を守って治療を継続することが大切です。
次回は日常で気を付けることについてご説明いたします。
2018/04/23白癬について②爪白癬(爪水虫)について
白癬について第2弾の今回は、爪白癬(爪水虫)についてご説明します。
🌸爪白癬とは?
爪白癬は、足や手指に感染した白癬菌が放置され、爪にまで広がったもので、爪水虫と言われています。
痛みや痒みなどの自覚症状がないため見過ごされがちですが、自分の体の他の部位や家族など、まわりの方にもうつる可能性があります。
🌸爪白癬の症状は?
・爪が厚くにごっている
・爪の表面が白色に変化しザラザラしている
・爪の一部がくさび状に白色・黄色に変化している
これらの症状が現れている場合には、爪白癬の可能性があります。
🌸爪白癬は治るの?
爪白癬の治療は、完治するまで時間がかかります。
爪が完全に生え変わるには、手の爪で約半年、足の爪で約1年かかると言われています。
よって、早期に根気よく治療していくことが重要です!
爪白癬の検査はご来院していただけると、即日で結果が分かります。
気になる症状があればご相談下さい♪
次回は水虫の治療法についてご説明していきます🌸
2018/04/16