ジベルばら色粃糠疹(いろひこうしん)について
本日は「ジベルばら色粃糠疹(じべるばらいろひこうしん)」につていご紹介致します。
🌸どんな病気?
比較的若い方(10~30代)に出来やすく、また夏より冬に多いと言われています。
原因は「何らかのウイルス感染による二次的な反応」と考えられていますが、詳しいことは不明です。
他の方に感染することはないため、登校や出勤への制限はございません。
🌸症状
最初に出る症状はヘラルドパッチと呼ばれ、2cm~3cmの楕円形で周りがかさかさした皮疹が出ます。
ヘラルドパッチが出てから1~2週間で、より小さい紅斑が身体・手足に多発します。
背部などではクリスマスツリー様の配列がみられるのが特徴的です。
痒みは比較的少なく、1~2か月で自然治癒します。
🌸治療
1~2か月で自然治癒する為、治療は対症療法になります。
痒みの症状が強い場合は内服薬や外用薬を処方します。
薬疹やウイルス性発疹などの病気と識別することが難しい為、気になる症状がございましたら、早めに受診しましょう!
手足口病
こんにちは!今回は手足口病についてご紹介致します。
手足口病とは、ウイルス(エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなど)が原因で発症する感染症です。
ほとんどは小児で、6歳未満の小児が80%を占めますが、まれに大人にも感染します。
◯症状
潜伏期間は3〜7日で、口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱状の発疹が現れるほか、下痢や嘔吐などの消化器症状が出る場合もあります。
1〜3日間発熱することがありますが、37度台とそれほど高くないことが多いです。
また、口の中の水疱がつぶれてできる口内炎の痛みで食欲不振が強いと、脱水症状を引き起こすことがあります。
重症化すると、ごく稀に髄膜炎を起こすこともあるため注意が必要です。
◯感染経路と対策
●飛沫感染
感染者のくしゃみや咳と一緒に飛び出したウイルスを吸い込むことで感染します。
●接触感染
感染者が触れたドアノブやおもちゃなどに触れることによりウイルスが手に付着し、その手で目や鼻、口などに触れることで、その部位の粘膜から体内に入り感染します。
主に水疱液からの接触感染です。
●経口感染
感染後は口(呼吸器)から1〜2週間、便から2〜4週間にわたってウイルスが排泄されます。
乾燥した便の粒子を吸い込んだり、トイレやおむつ替えの後で十分に洗っていない手で顔などに触れたりすることで感染します。
🌟以上のような感染を防ぐために、こどもの排泄後や赤ちゃんのおむつ交換の後はしっかりと手洗い・手指消毒をし、身の回りの物も消毒するようにしましょう。
◯治療法
自然に良くなることもありますが、症状によっては抗生物質や解熱鎮痛薬の内服を処方します。
口内炎や喉の痛みがある場合は、刺激が少なく喉ごしのよいもの(冷たい飲料、ゼリー、果物すり下ろし)などを食べるようにしましょう。
🌟感染力が強いため、保育園や幼稚園、学校によっては出席停止となる場合がございます。
気になる症状がございましたらお早めにご受診ください。
乳児脂漏性湿疹について
今回は「乳児脂漏性湿疹」についてご紹介致します。
☆症状
乳児によくみられるもので、頭皮や顔等にカサカサした鱗の様な、カサブタの様な皮疹ができます。
痒みや痛みはほとんどなく、感染するものではありません。
☆原因
妊娠中の母体からのホルモンの影響で皮脂が多く分泌されることが原因と言われています。
※マラセチアという常在菌が増える事で症状が現れる場合もあります。
☆治療法
炎症を抑えるステロイド剤や抗真菌作用のある塗り薬、ワセリン等の保護剤を使用します。
☆予防法
・入浴時に石鹸等で皮脂をやさしく丁寧に洗い流しましょう。
その際、無理に落屑(カサブタやフケの様なもの)をこすって取らないように注意しましょう!
症状が悪化する恐れがあります。
・肌を清潔に保ち、適度な保湿を心がけましょう。
気になるご症状ございましたら、お気軽にご相談ください。
2018/09/10乳児湿疹について
乳児湿疹は、乳児期(1才まで)に出現する発疹症の総称です。
生後6ヶ月頃までの湿疹は原因の特定が難しいため、肌トラブルをまとめて「乳児湿疹」と呼んでいます。
乳児の湿疹としては、乳児脂漏性湿疹、おむつかぶれ、あせも、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーによる湿疹などがあります。
生後2週間頃から現れやすくなりますが、多くの場合1~2歳までに自然治癒する場合もあります。
🌸症状
頭部・顔・耳の周囲・胸・わきの下・背中・陰部によく症状が現れます。
カサカサ、水ぶくれ、ただれ、カサブタのようになることもあります。
強いかゆみのために顔をこすりつけたり、寝つきが悪く、ぐずったりします。
1歳を過ぎると湿疹を起こしやすい範囲も狭くなり、軽快することが多くなります。
入浴時にはこすらず優しく洗い、入浴後には保湿剤でスキンケアをすると良いでしょう。
🌸治療
症状に合わせて外用薬や内服を処方します。
自然に良くなる場合もありますが、逆に悪化する場合もあります。
症状に気付いたら、まずは皮膚科を受診しましょう。