手足口病
こんにちは!今回は手足口病についてご紹介致します。
手足口病とは、ウイルス(エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなど)が原因で発症する感染症です。
ほとんどは小児で、6歳未満の小児が80%を占めますが、まれに大人にも感染します。
◯症状
潜伏期間は3〜7日で、口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱状の発疹が現れるほか、下痢や嘔吐などの消化器症状が出る場合もあります。
1〜3日間発熱することがありますが、37度台とそれほど高くないことが多いです。
また、口の中の水疱がつぶれてできる口内炎の痛みで食欲不振が強いと、脱水症状を引き起こすことがあります。
重症化すると、ごく稀に髄膜炎を起こすこともあるため注意が必要です。
◯感染経路と対策
●飛沫感染
感染者のくしゃみや咳と一緒に飛び出したウイルスを吸い込むことで感染します。
●接触感染
感染者が触れたドアノブやおもちゃなどに触れることによりウイルスが手に付着し、その手で目や鼻、口などに触れることで、その部位の粘膜から体内に入り感染します。
主に水疱液からの接触感染です。
●経口感染
感染後は口(呼吸器)から1〜2週間、便から2〜4週間にわたってウイルスが排泄されます。
乾燥した便の粒子を吸い込んだり、トイレやおむつ替えの後で十分に洗っていない手で顔などに触れたりすることで感染します。
🌟以上のような感染を防ぐために、こどもの排泄後や赤ちゃんのおむつ交換の後はしっかりと手洗い・手指消毒をし、身の回りの物も消毒するようにしましょう。
◯治療法
自然に良くなることもありますが、症状によっては抗生物質や解熱鎮痛薬の内服を処方します。
口内炎や喉の痛みがある場合は、刺激が少なく喉ごしのよいもの(冷たい飲料、ゼリー、果物すり下ろし)などを食べるようにしましょう。
🌟感染力が強いため、保育園や幼稚園、学校によっては出席停止となる場合がございます。
気になる症状がございましたらお早めにご受診ください。