円形脱毛症について
こんにちは(*^^*)
今回は、人口の約1~2%に突如発症するといわれている「円形脱毛症」についてご紹介致します。
🌸円形脱毛症とは?
髪の毛が円形や楕円形に抜け落ち、10円玉の大きさ程度の脱毛斑を生じる疾患です。
頭部全体に広がる場合や、眉毛やまつ毛、体毛に及ぶ重度のものまで様々です。
男女差や年齢は関係なく、再発を繰り返す場合があります。
■ 単発型
最も多くみられる型です。
主に頭髪にみられ、約80%の方が1年以内に治癒すると言われています。
■ 多発型
脱毛斑が2箇所以上にみられる型です。
治癒するまで半年~2年程かかる場合が多いです。
■ 多発融合型
頭髪全体が平均的に抜ける「びまん性」、後頭部から側頭部の生え際に沿って抜ける「蛇行性」があります。
治療期間が複数年に渡る場合があります。
■ 全頭型
頭髪が完全に抜け落ちてしまう型です。
非常に治りにくい例が多く、脱毛症と上手に付き合う工夫が必要となってきます。
■ 汎発型
眉毛やまつ毛、体毛等全ての毛が抜け落ちます。
🌸原因は?
① 自己免疫疾患
外部からの侵入物を攻撃し体を守ってくれるリンパ球が、毛根を異物と間違えて攻撃してしまうことで発症すると考えられています。
なぜそのような異常が生じてしまうのかは明らかになっていません。
また、甲状腺疾患や尋常性白斑、SLE(全身性エリテマトーデス)、関節リウマチなど各種自己免疫疾患と併発するケースがあります。
そのため、甲状腺機能の検査も行う場合もあります。
② アトピー素因
アトピー性皮膚炎に合併することが多く、その場合はアレルギー要因が考えられます。
③ 精神的ストレス
交感神経(心肺を早く動かしたり、体温を上げる等)が活発に動くことにより異常をきたし、血管が収縮し血流が悪くなります。
それにより毛根への栄養補給が行き届かなくなることで脱毛が引き起こすとされています。
☝その他、遺伝や女性ホルモン値の変化なども挙げられます。
🌸治療方法
‣ 内服 ・・・抗アレルギー薬やステロイド内服、血流を促進するお薬。
‣ 外用薬 ・・・ステロイド外用薬や発毛促進薬。
‣ 冷却治療・・・液体窒素を脱毛斑にあて、誤作動を起こした免疫細胞の働きを抑え毛髪の再生を図る。
軽い痛みを伴いますが、処置は5分程度と簡便で副作用もほとんどありません。
🌟医師がよりステップアップした治療法が必要と判断した場合、お近くの総合病院へご紹介致します。
✏円形脱毛は、型によっては完治が難しく再発を繰り返すこともあります(>_<)
そのため早期の治療が大切です❢
・「朝起きたとき、枕に毛が数本抜け落ちていた」
・「脱毛斑の周囲の毛を引っ張ると簡単に抜け、痛みもほとんどない」
・「美容室で、家族に指摘された」
など、思い当たる方はお早めにご相談ください!
ひとりで悩まず、医師の適切な診断のもと、一緒にきちんと治療しましょう(*^^*)