花粉症に対する処方薬と対策について
前回に引き続き、今回は花粉症に対する処方薬と対策についてご紹介致します!
○処方薬について
☆内服薬
鼻炎、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみ等のアレルギー症状を緩和します。
眠気などの副作用が出にくいお薬など、様々な種類の内服薬があります。
※体の内側から作用するので、予防的に使用することも可能です。
☆点鼻薬・点眼薬
直接鼻や目に使用するお薬です。
即効性があり鼻づまりや目のかゆみの症状を緩和します。
※点鼻薬や点眼薬は、眠気などの副作用の心配がなくご使用いただけます。
◎当院ではお一人おひとりの症状に合わせたお薬を処方致します(*^-^*)
○対策について
在宅中・外出時・帰宅時、それぞれの場面での対策方法をご紹介致します。
☆家の中では…
・窓やドアを閉めて、可能な限り花粉の侵入を防ぎましょう。
・床やベッドなど、家の中の掃除をこまめに行いましょう。
☆外出の際は…
・外出前にニュース等で花粉情報を確認すると良いでしょう。
・帽子、眼鏡、マスク等を使用して花粉をブロックしましょう。
・ナイロン等、花粉の付きにくい素材の衣服を選ぶことも大切です。
☆帰宅時は…
・衣服に付いた花粉は出来るだけ玄関で払いましょう。
・花粉の付いた衣服は早めに脱いで着替えましょう。
・手洗い又はシャワーで体に付いた花粉を洗い流しましょう。
🌼花粉症は早めの予防と対策が大切です❢
つらい花粉症シーズンを快適に乗り切りましょう♬
口唇ヘルペスについて
こんにちは!今回は口唇ヘルペスについてご紹介致します。
口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが原因で、一度感染すると症状が治ったあとも生涯にわたって神経に潜伏します。
普段は体の免疫によって抑えられているため症状は出ません。
しかし発熱や疲労、ストレス、外傷などの刺激により免疫力が低下すると、繰り返し再発する特徴があります。
☆発症から回復まで☆
・ピリピリした違和感や痛み、熱感などの自覚症状
⇒発症部位にピリピリ、チクチクといった違和感や痒み、熱感などの自覚症状が現れます。
・赤みや発疹
⇒自覚症状が現れてから数時間で、違和感や痒みを感じた部位が赤く腫れてきます。
・水ぶくれ、痛み
⇒自覚症状が現れてから2~3日で小さな水疱が現れます。
・かさぶた
⇒水疱は1~2週間ほどで乾き、かさぶたとなります。
☆治療法☆
飲み薬または外用薬のどちらかの、「抗ヘルペスウイルス薬」を処方します。
このお薬はウイルスが増殖しているときに効果を発揮しますので、症状が出たら早めに使い始めることが重要です。
☆注意点や日常生活で気を付けること☆
・ヘルペスは接触感染するため、患部を触ったりタオルや衣類を共有しないようにしましょう。
・症状が出ている方の水ぶくれ、唾液、涙液などに触れないようにしましょう。ほおずりやコップの回し飲みなどは感染の原因となります。
・水ぶくれの中の液体には、ウイルスがたくさん含まれています。自分で破らないようにしましょう。
口唇ヘルペスは早期に対処すると治りが早いため、違和感を感じたら早めに受診しましょう♪
当院ではヘルペスの再発抑制療法も取り入れています。
お悩みの方は一度ご相談にお越しください(*^-^*)
皮膚のカサつき、痒み…もしかしたら皮脂欠乏症?
こんにちは🎍
新年あけての第一弾は、前回の「皮膚の乾燥」のお話に引き続き、「皮脂欠乏症」についてご紹介致します。
⛄皮脂欠乏症ってなに?
皮膚の表面の脂が減少することにより皮膚の水分が減少し、乾燥を生じる疾患です。
中高年者の手足、特にヒザから下によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。
また痒みを伴い、悪化して湿疹(皮脂欠乏性湿疹)になる場合があります。
空気が乾燥しはじめる秋から冬にかけて症状が出はじめ、真冬になるとひどくなる傾向が多いです。
⛄進行と症状
①はじまり
皮膚が乾燥し、角質がはがれて痒みを伴います。
⓶ひどくなると…
亀の甲羅のようにひび割れ、少し赤みを生じ痒みが強くなります。
⓷さらにひどくなると…
皮脂欠乏性湿疹の状態です。夜中に目が覚めるほどの強い痒みを生じます。
⛄治療
乾燥を防ぐ保湿剤や、炎症を抑えるステロイドの塗り薬を処方します。
痒みが強い場合は、抗ヒスタミン薬の飲み薬も併用で処方します。
⛄日常生活で気を付けるポイント
‣ 入浴時
熱いお湯や長風呂は避け、身体を洗う際はゴシゴシせずに、綿のタオルか手で優しく洗いましょう!
‣ 生活環境
加湿器などで適度な湿度(50~60%)を保ちましょう!
冷暖房の効かせすぎにも注意です。
‣ 肌着は刺激の少ないものを
直接肌に触れる衣類は、チクチクしなし刺激の少ないもの(綿やコットン素材)にしましょう!
‣ 刺激物は控えめに
アルコールや香辛料などの刺激物をとると体が温まり、痒みがひどくなります。
とりすぎに注意しましょう!
🌟この時期、冬場の乾燥による痒みのお悩みでご来院される患者様が大変多いです💦
ひどくなる前に、お早めにご相談くださいね(*^-^*)
体のカサカサ、痒みはありませんか?
本格的に寒くなり、暖房を使用する機会が増えてきましたね。
皮膚の乾燥により粉をふいたりカサカサしたり、乾燥による痒みは生じていませんか?
本日は、皮膚の乾燥についてご紹介致します。
🌳皮膚の乾燥を引き起こす原因
・加齢の変化とともに皮脂などが減少します。
・空気が乾燥しやすい秋から冬に悪化しやすいです。
・入浴時に体を洗いすぎてしまう。(ナイロンタオルなどでゴシゴシこする…など)
・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、糖尿病などの内臓疾患、抗がん剤治療中の方など
🌳保湿剤のはたらき
保湿剤は、皮膚にうるおいを与えたり、水分が逃げないようにする働きをします。
<保湿剤の種類>
・保湿剤には軟膏、クリーム、ローション、泡状のものなど様々な種類があります。
使用感や、季節、乾燥の度合いに合わせてご紹介致します。
・1日2~3回塗りましょう。夜は、お風呂上りが効果的です。
・処方できる保湿剤の量は年齢などにより変わります。適切な量を使用しましょう。
皮膚の乾燥は湿疹につながる可能性があります。
皮脂欠乏性湿疹については次回記載致しますので、どうぞご覧下さい(*^-^*)
2018/12/26
これってイボ(疣贅)?
顔や手足にできるできもの、もしかするとイボかもしれません!
本日はイボ(疣贅)についてご説明していきます。
🌸イボとは?
医学的にはウイルス性疣贅(ゆうぜい)といい、ヒトパピローマウイルスの感染によって生じます。
触っただけでは感染しませんが、皮膚のごく小さな傷からウイルスが侵入して感染します。
🌸イボの種類
【尋常性疣贅】お子様から大人までみられ、表面が凸凹しており手足に多くみられます。
【青年性扁平疣贅】表面が平らで直径2~3ミリで、若い女性の額や口周りに多くみられます。
【尖圭(せんけい)コンジローマ】皮膚粘膜や陰部にできる、乳頭状・鶏頭状のイボです。
🌸治療
イボの治療に効果的とされているのが液体窒素療法になります。
液体窒素で患部を瞬間的に凍らせることで、ウィルスに感染している細胞を破壊します。
また、同時に患部の周辺に炎症を起こすことで免疫細胞を活性化させ、ウィルスを排除する効果があります。
イボが沢山ある方やどんどん増えてしまう方は ハトムギ由来の漢方薬を処方する場合があります。
🌸治療のペース
患部の様子を見ながら1~2週間に1回のペースで行います。
間隔が空くとさらに大きくなったり、ウイルスが増殖することがあるため定期的に通院しましょう。
🌟ウオノメだと思ったらイボだった!という患者様が大変多いです。
放っておくと増えてしまうため、小さいうちに、且つ数が少ないうちに治療を始めましょう!
2018/12/10
低温やけどについて
12月に入り、夜や朝方はかなり冷え込むようになりましたね⛄
カイロや湯たんぽを使う方も増えてきているのではないでしょうか。
そんなときに注意したいのが「低温やけど」です。
<原因>
体温よりも少し高めのもの(44度~50度)、湯たんぽやカイロ・電気毛布・ホットカーペットなどに長時間触れることで起こります。
低温という言葉のイメージから「軽いやけど」と思われがちですが、熱さを感じにくいだけで皮膚の内部にはダメージが加わっているため、早い段階で適切な処置を行う必要があります。
<症状>
軽い赤みや水ぶくれ・皮膚の痛痒さ・ヒリヒリするなどがあります。
また1週間~10日程で徐々に痛みが出現するため、気がついた頃には皮膚の深くまで損傷していることがあります。
そのまま放置をすると細菌感染を起こしたり、傷跡が残ってしまう恐れもあります。
🔥予防法
・湯たんぽや電気毛布を布団の中に入れるときは布団を温めることを目的と考え、寝るときは布団から取り出したり電源を切りましょう。
・使い捨てカイロは用法を守り、必ず衣類の上から貼りましょう。
・靴下用のカイロは、酸素が少ない靴の中でも発熱するように開発された商品であり、靴を脱いでいる時間が長いと酸化反応が過剰になり高温になることがあるので注意しましょう。
・ホットカーペットの上で長い間同じ姿勢で座っていると部分的に低温やけどする可能性もあるため、自分で身動きのできない赤ちゃんやご高齢の方には注意しましょう。
・ご高齢の方は若い方に比べて熱や痛みを感じにくいため、周囲の方が注意してみるようにしましょう。
🔥もし低温やけどをしたら…
・患部にアロエや味噌、油などは塗らないでください。
・水ぶくれが出来た場合は自分で潰さないようにしましょう。細菌が入り悪化する可能性があります。
受傷した際はそのままにせずに、お早めに皮膚科をご受診ください🎄
2018/12/03冬の大敵!手湿疹について
肌寒い日が続き、本格的に冬場の乾燥の時期に入りましね。
本日は、「手湿疹」についてご紹介致します。
<手湿疹とは?>
手に接触する物質による刺激や反応によって生じる湿疹です。
主婦湿疹とも呼ばれています。
<症状>
痒みをともなう赤みや小さな水ぶくれが生じ、慢性化すると皮膚がゴワゴワした感じになります。
乾燥が進むと赤切れや、ひどい場合は指紋が消失することもあります。
<主な原因>
石鹸やシャンプー、台所用洗剤等の過度の使用により、皮脂膜を形成している脂と水分が不足し皮膚炎を生じます。
水や洗剤を頻繁に使用する主婦の方や、美容師さん、調理師さん、清掃業者さん等が多く、再発や慢性化しやすいといわれています。
<治療法>
‣ 保湿剤やステロイド外用剤の塗布
‣ 痒みが強い場合は抗アレルギー薬の内服でコントロール
<日常で気を付けるポイント>
予防のために、シャンプーや手洗い後はハンドクリームや保湿剤をこまめに塗りましょう。
また台所仕事をする際は、ゴム手袋の着用(ゴムでかぶれる方は綿手袋をしたあとに着用することをオススメします)を心がけましょう。
🌟手を使わない、仕事を変更する等は難しいため、根気強い治療が大切です!
早めの受診を心がけましょう(*^-^*)
帯状疱疹(たいじょうほうしん)について
季節の変わり目に入り、帯状疱疹の患者様が増えてまいりました。
そこで今回は、帯状疱疹の疾患についてご紹介したいと思います。
<帯状疱疹とは?>
初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、まず水ぼうそうを発症します。
治った後もウイルスは体内に潜伏し続け、加齢や疲労等により免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め帯状疱疹として発症します。
早期に治療することで症状を軽くし、発症後の神経痛のリスクを減らすことができます。
<発症年齢>
50歳代~70歳代に多くみられますが、過労や過度のストレスが引き金となり若い方に発症する事も珍しくありません。
<症状>
皮膚の違和感やピリピリした痛み、身体の片側の神経に沿って帯状に盛り上がった赤い斑点、水ぶくれが現れます。
皮膚症状が治った後も、後遺症として神経痛が残ることもあります。
<治療>
抗ヘルペスウイルス薬を内服します。ウイルスの増殖を抑え、症状をやわらげ治るまでの期間を短縮します。
症状に応じて、外用薬や鎮痛薬を併用する場合もあります。
<発症後の日常生活の注意>
🌸安静にしましょう
🌸患部を冷やさないようにしましょう
🌸患部は清潔にしましょう
🌸小さなお子さん・妊婦さん・ご病気などで免疫の下がっている方との接触は控えましょう
<帯状疱疹予防>
帯状疱疹予を予防するワクチンがございます。
発症を完全に防ぐものではありませんが、発症した際の症状の軽減にも効果があります。
約5年間効果が持続するといわれています。
ワクチン接種はご予約制、自費となりますので、ご興味のある方はお問合せくださいませ。
口角炎・口唇炎について
すっかり秋めいて、乾燥の時期に入りましたね🍁
本日は口角炎・口唇炎についてご紹介致します。
☆口角炎・口唇炎とは
口角が切れたり、カサカサしたり、赤み等の炎症が唇にあらわれる病気です。
☆原因
・食生活の乱れによるビタミンB群の不足
・舌で唇をなめる癖がある
・食べ物やリップ等の化粧品による刺激
☆治療法
ビタミンB群を補う飲み薬や炎症を抑えるステロイドの塗り薬、唇を保護する保湿剤を使用します。
☆日常で気をつけたいこと
・バランスのとれた食生活を意識しましょう。
・唇を乾燥させないよう保護剤を塗りましょう。
少しでも気になるご症状ございましたら、お気軽にご受診ください。
2018/11/12リンゴ病(伝染性紅斑)について
11月に入り、より一層寒くなってきましたね🍁
本日はリンゴ病(伝染性紅斑)についてご説明致します。
🌸リンゴ病とは?
ヒトパルボウイルスB19による感染症です。
潜伏期は14日前後と考えられています。
冬から初夏にかけて、各地の小学校・幼稚園・保育園などで流行します。
多くは幼少児(2~12歳)に発症することが多いですが、乳児、成人が発症する場合もあります。
🌸症状
顔の両頬に平手打ちされたような、「蝶形紅斑」という赤みが出るのが特徴的です。
その後手足や体幹に網目レース状の模様が現れます。
🌸治療
おおよそ2週間前後で自然治癒しますが、発熱などがある場合にはお薬を処方する場合があります。
発疹が出てくる前に微熱や咳・くしゃみ・関節痛・筋肉痛がある場合が多いです。
発疹が生じてりんご病と診断された時には、すでに感染力はないとされています。
そのため出席停止対象にはなりませんので、普段通り登園・登校は可能です。
🌸妊婦さんの感染について
妊婦さんが感染すると胎児水腫を生じ流産する可能性があるため、注意が必要になります。
気なる症状がある場合は、お早めにお越しください。
2018/11/05