季節の変わり目と保湿剤
先月に比べ気温も下がり過ごしやすい日が続いていますが、急な寒暖差で体調を崩されてはいないですか?
涼しさで過ごしやすくなりましたが、肌の乾燥も気になるところです。
乾燥した空間にいることで知らず知らずのうちに皮脂が乾き、角質がもろい状態になり
肌の水分の蒸発を防げず、外部の細菌から皮膚を守るバリア機能が低下していきます。
乾燥が進むことで皮脂が過剰に分泌されてしまい肌にベタつきがでてきます。
・乾燥の予防方法
肌への水分補給をしっかり行うことでベタつきは抑えられます。
しっかり水を飲んで水分を補給する事も重要ですが、肌を直接保湿してあげることが一番重要です。
・クリニックでの保湿剤
当院で処方している保湿剤は「ヘパリン類似物質」と呼ばれる成分が入ったお薬です。
赤ちゃんからお年寄りまで年代を問わず使用する事ができます。
またアトピー性皮膚炎など、皮膚の疾患があっても使用する事ができます。
・保湿剤の形状
クリーム・ローション・スプレー・泡状と様々です。
例えば夏場はベタつかないようにローション、冬場は浸透力や持続力の高いクリームにするなど、肌の状態、用途や使用感によって使い分ける事ができます。
自分のお肌に合った保湿剤を見つけて1年中ツルすべお肌を目指しましょう!
2017/09/05気になる二の腕のブツブツ
暑い日が続きお肌を出す機会が増えて、二の腕のザラザラやブツブツを気にされる女性は多いのではないでしょうか。
二の腕や肩、太もも、背中などの毛穴に角質がつまりブツブツができる症状は「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と呼ばれる皮膚疾患です。
毛孔性苔癬は遺伝によるものと言われており、根本的な原因はハッキリとは解明されていません。思春期の女性におおく発症します。
良性疾患なので放置しても健康上の心配はなく、他人に感染することはありませんが、皮膚科で治療することが出来ます。
当院での治療方法は2種類あります。
・保険治療薬での治療
毛穴の角質除去の効果がある尿素やサリチル酸が配合された塗り薬で余分な角質を取り除きます。また、乾燥することで角化が進むためヘパリン類似物質が配合された塗り薬で保湿をすることもあります。
・保険適応外での治療
サリチル酸マクロゴールピーリングを直接皮膚の表面に塗布し、、皮膚の角質や毛穴に詰まった角栓を溶かして除去する治療法です。保険適応の薬よりも効果があります。
間違った薬やケアをすることで色素沈着や跡が残ることもありますので、患部を強くこすったり、つぶして中身を出したりせずに一度医師にご相談ください。
2017/08/25日焼けについて
お盆が過ぎ、お祭りやバーベキュー・野外ライブなどで長時間外にいて日焼けすることが増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな中で気になるのが、紫外線による日焼けです。
日焼けの症状には「サンタン」と「サンバーン」の2種類あります。
サンタンは紫外線を浴びてから3~8日後に皮膚が浅黒く変色した状態で痛みがほとんどない日焼けです。
サンバーンは「日光皮膚炎」とも言われ、紫外線を浴びて2~6時間後経過すると皮膚が赤くなり、その後痛みが現れる日焼けです。肌の弱い人や色白の人に多く見られます。
日焼けは将来的にシミやしわ、皮膚がんの原因にもなります。しっかり紫外線対策をして外出しましょう。
☆日焼けをした時の対処法
赤くヒリヒリしている場合は、早めに冷やすことが効果的です。
・冷たい水で濡らしたタオルや、保冷剤にタオルを巻いて冷やす。
・水のシャワーを浴びることで、ほてりを落ち着かせる。
・充分に冷やした後は保湿する。
間違っても温めないようにしましょう。
痛みやかゆみが引かない場合は、早めに病院を受診しましょう。
2017/08/22虫さされについて
夏休みに入り、花火大会やキャンプ・BBQといったイベントで、屋外で過ごすことが増える方も、多くいらっしゃるかと思います
そんな夏は、虫たちにとっても活動が活発になる季節でもあります。
きっと多くの方が「虫さされ」に悩まされているのではないでしょうか?
ちょっとした虫さされなら市販の薬で炎症を抑えることができますが
1週間ほどしても症状が改善しない場合や、できるだけ跡を残したくない場合は
皮膚科の受診をおすすめします
虫に刺された箇所を搔きむしると皮膚が刺激されて、シミをつくる元となるメラニンが発生しやすくなります
年齢を重ねるごとにお肌のターンオーバーのサイクルはゆっくりになり、どうしても色素沈着が起こりやすいので虫刺され後のケアがより大切になってきます
また、痒みを抑えきれず掻きむしってしまうことが多い小さなお子さんは、他の部位に広がってしまう可能性が高くなります
症状やご年齢に合わせて外用薬や内服薬を処方します
また、出来てしまった虫さされ跡の治療に有効な皮膚の再生を促す外用薬もございます
虫に刺されてしまったら、悪化させる前にしっかり治しましょう!
2017/08/03とびひ(伝染性膿痂疹)について
梅雨も明け、本格的に夏がはじまりました!
汗をかき汗疹(あせも)になる方も増えてきたのではないでしょうか?
またお子さんは夏休みも始まり旅行などで外に出る機会が増え、虫に刺されることが多くなってきたのではないでしょうか?
汗疹や虫刺され、小さな怪我でできた皮膚の傷に細菌が入り込み感染するとびひ(伝染性膿痂疹)が増えてきました。
とびひには水ぶくれができる(水疱性膿痂疹)と、かさぶたができる(痂皮性膿痂疹)の2種類があります。
細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。掻きむしった手を介して、水ぶくれ(水泡)があっという間に全身へ広がります。
アトピー性皮膚炎の方は、皮膚のバリア機能が低下しており、とびひに
かかりやすいので注意しましょう。
とびひはひどくならないうちに治療を始めると、より早く治すことができます。
気になる症状があれば、早めに受診しましょう。
2017/07/25
あせもになっていませんか?
7月に入り、夏を感じ始める今日この頃…
みなさんは、汗への対策はしていますか?
最近は晴天の日が多く、気温も30度近い日が多いと思います。
日差しの強い日には、じっとしているだけでジワジワと汗をかいたり、
少しの距離を歩いただけでも、じわっと汗が滲んだりします。
このように、汗のかっきぱなしの状況が続くと生じやすいのが
「あせも(汗疹)」と呼ばれる皮膚トラブルです。
汗をかきっぱなしにしてしまうと、汗が汗管に詰まって排出されないまま
表皮内にたまり、炎症を起こします。これが「あせも」の原因です。
「あせも」は、首回りやお腹回り、胸や脇の下といった
皮膚と皮膚が密着している部位に多くみられます。
「夏の季節さえ過ぎれば治る。」と、軽く捉える方もいるでしょう。
しかし、かき壊してしまうことで悪化させてしまったり、
とびひの原因となったりします。
また、色素沈着として痕が残ってしまうこともあります。
キレイなお肌を保つためにも、たかが「あせも」と油断せず
まずは病院を受診しましょう!
適切な処置を行ない、かゆみに邪魔されない快適な夏を過ごしましょう!
花粉症治療
◆花粉症とは
花粉症とは、スギ・ヒノキなどの特定の植物の花粉によって起こるアレルギー疾患です。花粉が目や鼻の粘膜に付着することで様々な症状が現れます。日本では、約8割をスギ花粉症が占めています。
※春の代表的な花粉の種類と飛散時期
スギ:2~4月
ヒノキ:3~5月
シラカンバ:4~5月
ハンノキ :1~4月
◆症状
鼻水、鼻づまり、連続するくしゃみ、目のかゆみ、充血などです。程度には個人差があり、鼻や目など局所症状だけでなく微熱、倦怠感など一般の風邪に近い症状がでることもあります。
◆花粉症の治療について
薬物療法が中心で、内服薬、点鼻薬、点眼薬など様々な種類があります。最近は、眠くならない薬や一回服用すると24時間効果が持続する薬が開発されています。医師と相談し、ご自分にあった薬を処方してもらいましょう。 また、毎年花粉症症状がでる方は、シーズン前から抗アレルギー薬を処方すること(初期療法)で症状が軽減できます。
※年々花粉症患者は増加しており、今まで花粉症といわれた経験のない方でも突然発症することがあります。花粉のアレルギーは、血液検査で簡単に調べられます。お早めにご相談下さい。
2017/04/14アレルギー検査を行っています
当院では採血によるアレルギー検査を行っております。
食べ物や植物・動物ハウスダスト等に対するアレルギーをお調べし、1週間後には結果をお伝えすることができますので、ご希望の方はご来院時にお申し出ください。
※小さなお子様(小学校高学年以下)で血液検査ができない場合には小児科へご案内することもございます。
2017/04/10陥入爪
陥入爪とは
爪の角が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態をいい、そのまま放置すると患部に肉芽組織が生じることもあります。巻き爪は爪の両脇が湾曲する程度で化膿することは殆どありませんが、陥入爪の場合は患部が赤く腫れて化膿したり、歩行時に強い痛みを伴うなど、日常生活に支障をきたすケースもあります。
主な原因
深爪や合わない靴を履き続けることによる圧迫が殆どです。先の細い靴やハイヒールを好む場合、こうした靴を履きやすいよう爪の角を落としてしまうことで深爪にもなり易く、また切り残しが棘のようになって患部に刺さってしまう現象も起こります。
治療の種類
患部の状態により数種類の治療法があります。健康保険が適応できる治療法とできない治療法がありますが、保険医療機関では双方を組み合わせた治療が禁止されている為、担当医が患部をよく拝見して該当する治療法を説明し、ご納得いただいたうえで実際の治療を開始します。どの治療法も数週~数ヶ月の通院が必要ですが、根気よく通院して痛みを軽減していきましょう。
口唇ヘルペスご相談ください
口唇ヘルペスとは
くちびるやその周りに水ぶくれや発疹が出て、ピリピリ・チクチクするような違和感やかゆみを伴う疾患で、単純ヘルペス感染症の一種です。
普段は潜伏しているウイルスが免疫によって抑えられ活動できないため症状は出ませんが、 発熱・疲労・ストレス・強い紫外線などの刺激により免疫が低下するとウイルスが始動し症状として現れてきます。
口唇ヘルペスの治療
治療には、ウイルスの増殖を抑える“抗ヘルペスウイルス薬”の飲み薬や塗り薬を使います。
このお薬は、ウイルスが増殖しているときに効果を発揮しますので、症状が出たら、できるだけ早く使い始めることが重要です。
お薬を使用することで、症状を軽減し、治療までの期間を短くすることができます。
症状が出ている時の注意点
・「水ぶくれ」や「かさぶた」には、なるべく触れないようにしましょう。
・人にうつさないように、水ぶくれに触れたら、石けんを使って手をきれいに洗いましょう。
・また、タオルやコップは共用しないようにしましょう。
口唇ヘルペスで来院される方が増えてきています。
「風邪をひいたあとから」、「年度末で忙しく疲れがたまって」、「環境変化のストレスがあって」など、誘因は様々ですが、ここ最近、口唇ヘルペスで来院される方が増えてきています。
気になる症状が出たら、できるだけ早めに受診しましょう!