ひょう疽・化膿性爪囲炎について💅
こんにちは😊
毎日厳しい暑さが続いていますね💦
今回は、爪のまわりに起こる「ひょう疽・化膿性爪囲炎」についてご紹介致します。
🍧ひょう疽・化膿性爪囲炎とは
手や足の爪の周囲に急性の炎症が起こった状態で、主として細菌が感染して起こる疾患です。
爪の周囲に小さい傷があったり、指しゃぶりで指がいつも湿った状態になりやすい乳幼児、水仕事の機会が多い方や、手荒れが起こりやすい方に多くみられます。
🍧原因
以下のような、正常な皮膚が破壊された場所に細菌が入り込むことによって発症します。
・指にできた擦り傷や切り傷、爪切りの際の傷
・爪周囲のささくれ
・巻き爪(陥入爪)によって皮膚に爪が食い込んでいるところ
・指しゃぶりによる皮膚の損傷や湿潤
🍧症状
手や足の爪の周りが赤く腫れ、痛みが出現します。
痛みの性状は強く、ドクンドクンと拍動するように感じます。
また、ひょう疽では膿がたまることもあります。
🍧検査・診断
診断は、自覚症状や皮膚の変化をもとに行います。
膿がたまっている場合には、切開して膿を出し、膿を用いて原因菌を特定する培養検査を行うこともあります。
🍧治療
原因となっている細菌に対して効果のある、抗生物質の飲み薬や塗り薬を処方します。
培養検査を行った場合には、結果をもとにより適切な治療薬への変更も考慮します。
痛みが強い場合には、痛み止めの飲み薬を処方します。
🍧日常生活での注意点
爪が周りの皮膚にくい込む陥入爪は、ひょう疽の主な原因の一つです。
爪の角の部分を切りすぎてしまう事が一番の悪化要因ですので、爪の端が指の外に出るまで伸ばすことが大切です。
足の爪は丸く切らず、四角く切るようにしましょう。
🌟ひょう疽・化膿性爪囲炎は、放っておくと指先だけでなく、骨やリンパ、腱などへ炎症が広がってしまう可能性があります😖
指先に痛みや腫れがみられた際には、早めに受診しましょう😄
夏に増える足の水虫って??
こんにちは🌞
オリンピックが始まり、熱い夏がやってきましたね🍉
本日は夏に増える「足と爪の水虫」についてご紹介致します。
🍉水虫(白癬)とは
水虫とは白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が足の裏👣などの皮膚に増殖して起こる感染症です。
白癬菌はケラチンと呼ばれる皮膚のたんぱく質を栄養源とし、温かく湿った環境を好みます。
靴や靴下で覆われ、高温多湿尾なりやすい足の皮膚で増殖しやすいと言われています。
🍉症状
【足白癬】足の裏に小さな水ぶくれや、足の指の間の皮が剥けたり、ふやけたりします。
足白癬で痒みを感じる人は10%程度で意外と少なく、ほとんどの人は痒みを伴いません。
【爪白癬】白癬菌が知足の皮膚から爪にうつることで少しずつ爪に変化が現われます。
一番多い症状は爪が白~黄色に濁り、爪が厚くなります。
そしてその爪の下がボロボロになるのが特徴です。
爪の先端から徐々に根元のほうへ拡大することが多いですが、爪の先端から縦に黄白色の筋ができることもあります。
🍧足や爪以外にも、股や陰部・手などにも感染する事があります。
🍉診断方法
症状が出ている皮膚や爪の一部をピンセットで採取し顕微鏡で検査します。
皮膚が剥けているところや、爪の一部から採取しますので、痛みは伴いません。
結果は5分程度で、すぐ分かります。
🐞この時、市販の水虫の薬などを使用していると陰性に出てしまう事があります。
1週間程度何も塗らずにご来院下さい。
🍉治療
【足白癬】塗り薬による治療を行います。
【爪白癬】塗り薬と飲み薬のどちらかを選択して治療します。
塗り薬の塗り方などについては看護師が詳しくご説明します。
また飲み薬で治療する場合は肝臓に負担がかかるため、治療開始前と治療期間中に定期的に採血検査を行います。
🌟水虫の治療は症状によっては長くかかる場合があります。
途中でやめるとぶり返すことがありますので、自己中断はせず根気よく続けましょう。
🍉日常生活で気をつけたいこと
・毎日手足を洗い、清潔を保ちましょう。
・スリッパやサンダルの共有は避けましょう。
・靴や靴下は通気性のよいものを選びましょう。
・温泉やジムの足ふきマットを使用した場合は、家に帰ったらすぐに足を洗いましょう。
🌸足や爪に水虫は自覚症状が少ないため、放置してしまいがちです😖
「足に皮むけがある」「爪が濁っているかも?」など、気になる症状がございましたらご相談ください♪
ワキの多汗症について
こんにちは🌷
ようやく梅雨が明けましたね!
いよいよ夏本番です🌞✨
これからますます汗をかく時期に入りますので、
今回はワキ汗、「原発性腋窩多汗症」についてご説明致します。
🌟原発性腋窩多汗症とは?
汗の量が多くなる原因となる病気や障害がないにもかかわらず、多量のワキ汗に悩まされる疾患です。
明らかな原因がないまま6ヵ月以上みられ、以下の6症状のうち2項目以上あてはまる場合を「原発性腋窩多汗症」と診断しています。
【原発性腋窩多汗症の診断基準】
●最初に症状がでるのが25歳以下であること
●左右両方で同じように発汗がみられること
●睡眠中は発汗が止まっていること
●1週間に1回以上多汗の症状がでること
●家族にも同じ疾患の患者さんがいること
●脇汗によって日常生活に支障をきたすこと
(日本皮膚科学会より)
🌟症状
・目安として、衣服に汗じみができる程度
・脇汗が気になって仕方がなく、日常生活にも支障が出てしまう
🌟原因
明らかな原因のない多汗症には遺伝的な要因が関わっていると考えられていますが、はっきりとした原因は不明です。
🌟治療
当院では、塗り薬のエクロックゲルの処方ができます。
エクリン汗腺(汗をつくる器官)が交感神経から伝えられる汗を出す指令をブロックすることで発汗を抑えます。
日本で初めて健康保険の適応が認められた塗り薬です。
1日1回、両脇に塗布するだけで簡単です♪
🌸市販のスプレー剤や汗取りパットなどで対策を行ってる方が多く、クリニックで治療ができることを知っている方が少ないのではないでしょうか。
治療方法は様々ありますが、手術や自費となってしまうものも多く、金銭面で諦めてしまう方が多いのも現状です。
保険適応且つ、気軽に始められる塗り薬が処方できますので、ぜひ当院にご相談ください😊
蕁麻疹(じんましん)について
こんにちは😊
連日ジメジメとした暑さと雨が続き、梅雨明けが待ち遠しいですね☔🐌
今回は、「蕁麻疹(じんましん)」についてご説明します。
🌻蕁麻疹とは?
突然皮膚の一部が赤く盛り上がり、体のあちらこちらに膨疹が現れる疾患です。
通常、数時間~1日以内で痕かたなく消失します。
特定の物質に対してのアレルギーが原因で起こることもありますが、物理的刺激や精神的ストレスなど多岐に渡り、はっきりとした原因は不明です。
🌻原因
〈刺激誘発型〉
食物、薬剤、植物、虫など特定の物質から刺激を受けアレルギーを引き起こします。
〈特発性蕁麻疹〉
体調不良やストレス、転職や引っ越しなど環境の変化といったように、はっきりとした原因が分からない場合の事を指します。
蕁麻疹の約70~80%は特発性と言われています。
✎一か月以内で消失するものを急性蕁麻疹、数か月から年単位で続くものを慢性蕁麻疹と言います。
🌻症状
突然皮膚の一部に痒みを伴う、虫刺されのような赤い膨疹が出現します。
膨疹一つ一つの大きさは1~3mm程度で、体のどの部位にも出現する可能性があります。
湿疹と違い24時間以内に膨疹は消失しますが、別の場所に出現したり、範囲が広がったり、症状を繰り返すことがあります。
強い痒みに加え、チクチクしたり灼熱感といった症状が出ます。
慢性化すると、決まった時間に出現したり悪化する場合があります。
🌻治療
抗ヒスタミン薬の内服や、痒みが強い場合は痒み止めの塗り薬の処方や注射を行います。
また特定のアレルギーが疑われる場合や慢性的に繰り返す場合は、アレルギー検査の採血を行い原因をつきとめます。
→アレルギー検査はその場ですぐ行えます♪
繰り返し悩まされている特発性の慢性蕁麻疹の方に、注射の治療薬があります❢
蕁麻疹は、何らかのアレルゲン(アレルギーの原因物質)が体内に入ると血液中の「IGE」と呼ばれる免疫グロブリンが、皮膚にあるマスト細胞を活性化させます。
それによってマスト細胞から、ヒスタミンやロイトコリエンなどの炎症を起こす化学物質が放出され発症します。
そのIGEを抑える治療薬が、「ゾレア」という注射薬です💉
ヒスタミンを作り出す根源をブロックするため、より直に働きかけます。
ご興味のある方は、ぜひ医師または看護師にご相談ください😌
🌻症状の対処法
・患部を冷やし、痒みを和らげる。
→寒冷刺激が原因と疑われる場合は避けましょう。
・衣類による摩擦や圧迫などの刺激を防ぐ。
🌟蕁麻疹は人にうつすことはありませんが、一度消失しても症状を繰り返す場合があります。
お薬の調整も難しいですが、一人で悩まずに、一緒に治療方法を考えましょう♪
いつでもご相談にお越しください😊
海水浴シーズン!クラゲに刺されたら…🌊
こんにちは😊
7月に入り、海水浴シーズンが近づいてきました❢
コロナ禍が続いておりますが、感染対策をしながら海水浴も楽しみたいですね🏖
さて、今回は海水浴の際に気になる「クラゲ刺され」についてご紹介致します。
🐬クラゲの生態
海水浴シーズンである6~9月頃は、クラゲが大人へと成長し、数も増えてくる時期になります。
クラゲの触手には、毒素を満たした袋を持つ針があります。
この針に刺されることで毒素が人間の皮膚内に注入され、様々な症状を引き起こします。
🐬症状
【局所の症状】
刺された部分を中心に焼けるような激痛が生じ、触手の触れた部位に一致して線状・帯状の発赤や腫れが起こります。
【全身症状】
強い毒をもつクラゲに刺された場合は、頭痛・吐き気・呼吸困難などの全身症状がみられることもあり、特にお子様は生じやすいです。
また複数回刺されると、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
アナフィラキシーショックは刺された後、数分~15分程で発症し、上記の様な全身症状を引き起こします。
🐬応急処置
⓵触手を抜く
触手が残っている場合は、手袋やピンセット、ハンカチなどを使用し触手を抜きましょう。
そのままにしておくと、再度刺されてしまう場合があります。
また、抜こうとした手まで刺されてしまうことがあるため、絶対に素手で触らないようにしましょう。
⓶洗い流す
海水で刺されたところを優しく洗い流しましょう。
真水は毒素が活性化しさらに悪化してしまうこともあるため、海水で洗い流すことが大切です。
⓷冷やす
刺された部分は腫れて熱を持つため、冷やすことで腫れや痛みを軽減することができます。
📝最も重要なことは、まず海から上がることです❢
アナフィラキシーショックが溺れの原因になることがとても危険です。
海から上がり応急処置が済みましたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
🐬治療
痛みや皮膚の炎症に対して、鎮痛剤の内服やステロイドの塗り薬を処方し、症状を抑えます。
🌟正しい知識と対処法を身に付けて、夏の海を楽しみましょう🌊🐠
日焼けは皮膚科で治療しましょう🏖
こんにちは😊
6月が終わりに差し掛かり、早いもので今年も半分が過ぎようとしていますね。
今週から7月に入りますが、いよいよ夏本番❢ということで、「日焼け」についてご紹介致します🌞👙
シミの原因となるため、早めに治療しましょう♪
🏖日焼けはヤケドの一種
「日光皮膚炎」と言い、日光による皮膚の生理的反応の強いものを指します。
海水浴やスキーなどによる過度の日光暴露後の皮膚の急性炎症で、ヤケドの一種です。
また、日焼けサロンの光源を大量に浴びることでも生じます。
🏖症状
スキンタイプにより、反応には個人差があります。
サンバーン:日光照射12~24時間をピークに皮膚が赤くなり、痛みを感じます。
ひどいものは水ぶくれになる場合もあります。
サンタン:赤みや痛みが消退し、それとともに落屑(皮膚が剥がれ落ちる)、色素沈着を残して治癒します。
🏖治療
冷湿布や、ステロイド外用薬で炎症を抑えます。
水ぶくれは故意に破かないようにしましょう。
痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬、痛みがある場合は抗炎症薬の内服を処方します。
🏖最後に…
紫外線量は4~8月に多く、最も低い12月の2~5倍と言われています。
1日の中では10~14時が紫外線の強い時間帯です。
特に春先から夏にかけての昼前後は、皮疹の再発防止のために紫外線対策もしっかり取りましょう!!
🌟日焼けはシミ、シワの原因となります😖
しっかり紫外線対策をしていても、うっかり日焼けしてしまうことはよくありますよね。
しかし早めに治療することで、痕に残りにくくなります♪
そのままにせず、お困りの際は皮膚科へお越しください😊
紫外線と対策について
こんにちは😊
関東も梅雨入りが発表され、ジメジメした日が続きますね🐌☔
本日は「紫外線と対策」についてご紹介致します。
🌞紫外線とは?
地球上に降り注ぐ太陽光線の一種(電磁波)です。
紫外線は波長の長さにより、UVA・UVB・UVCに分けられます。
UVCは大気に阻まれているため、実際に地表に届くのはUVAとUVBになります。
🌸UVAとUVBの違い
🌞UVA
・肌に急激なダメージを与える作用は弱い。
・肌に肌に蓄積し、ゆるやかにダメージを与える。
・数日後に肌が黒くなる日焼けを引き起こす。
・肌の奥の真皮に侵入し、コラーゲンなどを破壊するためハリや弾力を失う。
🌞UVB
・肌の表皮までしか届かないが肌への作用が強い。
・短時間で肌が赤くなってしまう日焼けだけでなく、後からも肌が黒くなる日焼けを引き起こす。
・炎症やシミの原因になりやすい。
🌸紫外線対策
・日焼け止めの使用🌞
・つばの広い帽子を被る👒
・日傘をさす🌂
・サングラスをかける😎
・長袖や厚手の服を着る👘
・紫外線の強い時間帯の外出を避ける👜
🌸日焼け止めクリームの選び方
日焼け止めにはクリームタイプやスプレータイプがありますが、「SPF」と「PA」という表示があります。
【SPF】短時間で肌や赤みや炎症を起こし、黒化に繋がりやすくなるUVBを防ぐ効果指数になります。
「SPF15」「SPF30」といった数値が記載されており、数値が大きい方がUVBの防御反応は高くなります。
【PA】一時的に黒化を引き起こし、長時間かけて肌の弾力を失わせるUVAを防ぐ効果を表す目安になります。
4段階の「✙」マークで表示され、「✙」の数が増えるにつれUVAに対する防御効果は高くなります。
数値が高いほど効果は高いですが、それぞれの肌にあったものを選びましょう🌟
日焼け止めはこまめに塗り直しが必要です😌
当院では生後3か月の赤ちゃんから大人までご使用いただける、皮膚科推奨の日焼け止めクリームを販売しております♪
ぜひ、こちらをご覧ください😊
紫外線は1年中降り注いでいるため、年間を通してケアをしていきましょう🍉
毛孔性苔癬(二の腕のプツプツ)について
こんにちは😊
6月に入り、梅雨に向けてジメジメとした暑さが続いていますね😟☔
今回は薄着をする夏の季節にかけて気になる、二の腕のプツプツ「毛孔性苔癬」についてご説明致します。
🐸毛孔性苔癬とは?
・皮膚の毛穴に厚くなった古い角質が溜まってしまい、毛穴を塞いでしまうことにより発症します。
その結果皮膚が盛り上がり、小さなブツブツとした発疹ができてしまいます。
・小学生など子供の頃に発症し、思春期に最も目立つようになります。
30代以降から徐々に目立たたなくなると言われています。
🐸症状
・二の腕の他、臀部、太もも、背中などにブツブツとした1~2ミリほどの小さな発疹ができます。
・触ると肌のざらつきを感じます。
・特に痛み、痒みなどは特にありません。
🐸原因
遺伝や体質の他、ターンオーバーの異常や、過剰な皮脂の分泌、乾燥肌、ストレスなど様々な原因が関係していると言われています。
しかしはっきりとした原因は特定されていません。
🐸治療
・サリチル酸や尿素が入った皮膚を柔らかくする外用薬が処方されます。
・当院ではサリチル酸マクロゴールピーリングも行っており、そちらも有効的です(自費診療)。
🐸対策
・ナイロンタオルなどで強くこすらず、ボディソープをしっかり泡立てて洗いましょう。
・お風呂上がりなど体が乾燥しないように、夏場も保湿をしましょう。
🌟これからの季節、半袖など肌を露出する機会が増える時期ですね👙⛱
「プツプツ目立つのが気になるな…😟」と感じましたら、お気軽にご相談下さい😌
蜂窩織炎について
こんにちは😊
今回は、「蜂窩織炎」についてご説明致します。
🐝蜂窩織炎とは?
主に虫刺されや水虫により皮むけした趾間部など、皮膚の小さい傷から菌が侵入し、皮膚とその下にある脂肪組織などに炎症を引き起こします。
🐝原因
通常の皮膚は、細菌が付着しても皮膚の中に侵入しない造りになっていますが、引っ掻き傷や小さな刺し傷、やけど、水虫などの皮膚の疾患が原因で皮膚に傷があったり、皮膚が弱っていたりする所から細菌が入ってしまうことがあります。
原因となる細菌としては、レンサ球菌とブドウ球菌であることが多いです。
🐝症状
蜂窩織炎を発症すると、皮膚と皮下の脂肪組織などに炎症が引き起こされ、痛み、熱感、発赤、腫れといった症状が現れます。
特に、患部を押すと痛みが強くなります。
また、炎症が重症化した場合には、高熱や悪寒、倦怠感、頭痛といった全身症状が見られるようになり、敗血症に移行することがあります。
さらに、周囲のリンパ節にも感染が広がり、痛みを伴うリンパ節の腫れが目立つようになります。
全身に発症する可能性がありますが、最もよく見られるのは足からふくらはぎにかけての部位とされています。
📝診断の際に、血液検査を行います💉
医師の視診・触診で診断することがほとんどですが、体内で生じている炎症の程度を調べます。
とくに非常に重度な炎症が生じていると考えられる場合には、敗血症など重篤な状態に移行していないか調べるために行います。
🐝治療
蜂窩織炎の治療には、原因菌に合った抗菌薬の投与を行います。
また、発熱がある場合には解熱剤、痛みが強い場合には鎮痛剤を処方するなど、それぞれの症状を和らげるための対症療法を行うこともあります。
🐝予防するには…
《皮膚を清潔に保つ》
特に糖尿病や免疫を低下させる作用のある薬を飲んでいる方は、重症化しやすいので、足など蜂窩織炎が起こりやすい部位のケアをしっかり行いましょう。
《皮膚のバリア機能を維持する》
皮膚の保湿を徹底し、アトピーや水虫など皮膚の疾患がある場合はできるだけ早く治療を受けるようにしましょう。
🌟蜂窩織炎は、重症化すると全身状態も悪くなってしまいます😖
少しでも気になる症状がある方はお早めに皮膚科へお越しください😌
あせもについて
こんにちは😊
早いもので、明日から6月に入り今年も暑い夏がやってきます🌞
日が長くなり気温も上昇し始め、虫刺されや日焼け、汗疹(あせも)や水虫といった夏季に流行する疾患でお悩みの患者様が増えて参りました。
今日は、中でも身近な「汗疹」についてご説明致します。
「あせも」と聞くと簡単に捉えられやすいですが、放置をすると細菌の二次感染を招き、膿(うみ)を持つ場合もあるため早めの治療が大切です✎
🍧汗疹ってなに?
汗を出す管(汗管)が詰まり、貯まった汗が周囲の皮膚組織に漏れ出し炎症を起こさせることにより生じます。
🍧原因
汗管が閉塞する機序は明らかになっておりません。
夏場に普段より多くの汗をかくことにより、皮膚の表面が汗によって浮腫み毛穴を塞いでしまうことが要因と考えられている説があります。
また、汗に含まれる細菌が産生する多糖体などの物質が関与しているとも考えられています。
🍧症状
3つのタイプに分けられます。
【紅色汗疹】
表皮内で汗管が閉塞するタイプで、汗疹の中では最も多いとされています。
赤くプツプツした紅斑が現れ、痒みを伴います。
首やわきの下、足の付け根など、汗が乾きにくい部分が特に生じやすいです。
【水晶用汗疹】
角層内で汗管が閉塞するタイプです。
直径1~3mmほどの透明、または白っぽい水疱(水ぶくれ)が多数現れます。
1~2日で疱が破れ、細かい鱗屑(皮膚の表面が剥がれ落ちる状態)を残し、軽快していきます。
【深在性汗疹】
皮膚のより深いところ、真皮に汗が溜まり生じます。
紅色汗疹を繰り返すことにより起こります。
白っぽい、平らな発疹ができることが特徴です。
🍧治療
ステロイドの外用薬で赤みや炎症を抑えます。
痒みが強い場合は、抗アレルギー薬の飲み薬も併用します。
「とびひ」といった細菌感染を起こしている場合は、抗生物質の内服薬を処方します。
🍧スキンケア
・こまめに汗をよく拭きましょう。
・涼しい環境をつくりましょう。
→空調設備が発達している現在の日本では、夏よりむしろ冬期に室温が高すぎたり、布団を多くかけることが原因で発症しやすいです。
室温は22℃前後を保つようにしましょう♪
・下着は吸湿性の良い木綿のものを選びましょう👕
・発汗後はシャワーを浴びたり、体を拭いて清潔に保ちましょう🚿
石鹸は手で優しく洗いましょう✨